任務2
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「マスターなんてよそよそしい呼び方は辞めてって言ってるでしょ。まぁ、取り敢えず急な会議があってね。サクヤ、明後日から学園に通いなさい」
あまりにも突然の事で少しの間沈黙が流れる。沈黙を破ったのはサクヤだった。
「学園って……。今さら学園で習う事なんて何もないだろ?」
サクヤは、ティアラに言われたため口調をいつものように戻す。
口調を戻した第一声で、サクヤは驚いているがそれも当然。学園とは魔法などについて学習する所なので、《黒銀の夜叉》として活躍しているサクヤには学ぶ事など一切ないのである。それもティアラは十分に分かっているはずなのだが、それでも申し訳なさそうに話を続ける。
「そうかもしれないんだけど……。学園も出て居ないような子供がXランクを持つのはどうなんだって言われちゃって。まぁ息抜きのつもりで行ってきて。向こうの学園長には話はつけてあるから」
「話はつけてあるって……。俺の意見は無視ですか」
「これは命令よ。逆らったらギルドランク剥奪だからね」
ギルドランク剥奪。それはXランクで無くなるという事を意味しており、ギルドに属する事が出来なくなるという事である。逆らえない命令を受け、呆れた様子でため息をつきながらサクヤは返事をする。
「はぁ……。結局選択の余地なしってやつか。わかったよ。行けばいんだろ。用はそれだけか?」
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