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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第57話 愛、故の殺意
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「死ぬな、火織!」
「お願いです! 目を開けて下さい!」
「そんな……せっかくまた会えたのに、こんなのってないよ! 火織ちゃん!」
「目を開けなさい火織! 主に無断で死んじゃうなんて絶対に許さないんだから!!」
「火織ぃぃぃいいいッッ!!」
「……」
皆が必死に呼びかける中、私は………………
「あっはっはっ!! いやぁ〜、死ぬかと思った!」
アーシアの治療が終わってすぐ、笑いながら上半身を起こした。
『『『………………は??』』』
……ん? どうしたんだろう? 皆いきなりフリーズしちゃったけど。けどまあ今はそれよりも
「よくやったわね祐斗! まさか本当に
禁手
(
バランス・ブレイカー
)
に目覚めるなんて!」
そう言って私はなんか祐斗の手からスッポ抜けて地面に転がってる聖魔剣を見ようと手を伸ばすけど
「痛っ!?」
触れた指先に痛みを感じて手を引っ込める。
「あ〜、そっかぁ〜〜……」
私はそう言って顔を上に向ける。そこでは龍巳の張った結界上に展開されていた魔法陣が崩壊を始めていた。残念、これじゃあもう聖剣に対して耐性がなくなっちゃってるから、祐斗の聖魔剣も触れないか。いや、痛いの我慢すれば触れるけど、特に必要性もないのに我慢してまで触りたくないし。うぅ〜、でも一剣士としてせっかくだから手にとって見てみたいし……
「ねぇ祐斗。因子なしの悪魔でも触れる聖魔剣って創れない?」
そう言って皆のいる方に再び顔を向けると……
『『『………………ってちょっと待てぇぇええっっっ!!!』』』
「うひゃぁいっ!?!?」
な、なんか皆がすごい形相で叫んできた!?
「っていやいやそうじゃなくて! 火織、怪我は大丈夫なのか!?」
そう言いながらイッセーが私に詰め寄ってきた。
「怪我? それならアーシアが治してくれてたのあんたも見てたでしょ? ほら」
そう言って私はバッサリ斬れちゃった制服とブラを、胸が見えないようにガバっと開いて傷がないことを皆に見せようとするんだけど
「わ、わっ!? ちょっ、バカッ!!」
イッセーは顔を真っ赤にすると私の手を抑えて開いた前を閉じさせた。ってあれ? こういう時イッセーってガン見しちゃうような性格じゃなかったっけ?
「火織! 本当に大丈夫なの!? あなた聖剣に斬られて!」
「いやいや何言ってるんですか部長? 斬られた時はまだ術式発動中だったんですから聖のオーラによるダメージは無いですよ?」
「で、でも……!」
「そ、そうですよ火織さん! 傷は塞ぎましたけど、こ、こんなに血が
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