エンブリオの五姉妹
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アタン、その直系カトレア・レヴィアタン。
「ごきげんよう、現魔王のサーゼクス殿」
「先代魔王の血をひくカテレア・レヴィアタン。これは一体どういう事だ?」
「旧魔王派の者は皆、渦の団に協力することに決めました」
「っ!?ここにきてか」
「おいおい、悪魔も大変だな。新旧で対立かよ」
アザゼル様が他人事のように笑う、確かに他人事なのですが冥界でテロをされたら堕天使も笑ってられませんよ。
「カテレア、一体何故だ?」
「我々は、この会議の結論と逆の結論を導き出しました。神や魔王がいないのなら、この世界を変革すべきだと」
「オーフィスは、そこまで未来を見てんのか?」
「彼は象徴に過ぎません。力あるものを集結させるためのね。彼の力を借り、この世界を滅ぼし新しい世界を再構築します、新世界を、私達が仕切るのです」
「天使、堕天使、悪魔の反逆者が集まって新しい世界を作る、そして自分たちが世界を動かす・・・・・・オーフィスがその核か」
「カテレアちゃん!どうしてこんな!」
「黙りなさい、セラフォルー。貴方は私から『レヴィアタン』の座を奪っておいてよくもぬけぬけとそんな事を言えますね・・・正当なるレヴィアタンの血を引く私こそが相応しいと言うのに!」
「カテレアちゃん、私は・・・」
「安心しなさい、今日ここで貴方を殺して私が新たな魔王となります。オーフィスに新世界の神となって貰い、残りのシステム、法、理念等は私達が構築する。貴方たちの時代は、ここで終わりです」
「フフフフ、アハハハハハハハ」
「何がおかしんですか?」
カトレアの考えに私は笑止を得ない、たかが蛇如きが神?そしてそれにすり寄って世界を支配する?いろいろと頭が残念な方々しか居ない組織なのね渦の団って、お馬鹿さんすぎて笑いが止まらないわ。
「これが笑わずにはいられないわよ、蛇が神になり悪魔が神の下僕に成り下がる?カトレア貴方達が理想とする世界では悪魔は神の犬に成り下がるのかしら?だとしたら魔王の血筋も落ちたものね。誇りある悪魔なら神を殺す位の気概を持つべきだと思うのだけれども?」
「バカにしないで頂戴!!」
「ええ、バカにはしていないは思った事を言っているだけよ、でも冗談としては最高よ」
「どうやら自分から殺して欲しいらしいわね」
「ワンちゃんにできるのかしら、ほら良い子だから早くかかって来なさい」
「舐めるな―――!!」
「フフフ、犬さんコチラ、手の鳴る方へ」
そう言って私は外に飛び出しカトレアを誘い出す。
「リーネさま!!」
「「「ママ!!」」」
フィネガスやヨルム達が私を呼ぶけど大丈夫よ、心配無いわ。
「大丈夫よ、すぐに戻るから」
そう言って愛用の鞭を取り出し消滅の魔力をまとわせる。
「さあ、始めましょう」
「我々をバカにした事を
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