第九話
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の戦いで影丸の戦闘データを取ろうとしていた牧野は、影丸に搭載していたカメラを使って状況を確認していた。その際捕まっていた幻想郷の住人を助けに来ていた悠斗と雛の二人と交戦をしている。牧野はあらかじめ影丸に取りつけていたスピーカーとマイクを使って二人とコンタクトを取っていたが、その時の悠斗の発言が気になっていた。
革命軍が間違ったことをしている。敵になった悠斗の言葉を信じる義理はなかったのだが、どうもひかかっていた牧野は試作段階の陽炎を使って独自に調査を始めた。そこで上条と数人の幹部達が話をしているところを発見し、音声を録音したのだ。
今回の作戦の本当の目的を知った牧野は、すぐさま戦いを終わらせるために行動を開始した。しかし由莉香の件で監視が厳しくなっていたためアンドロイドを使って情報を収集するくらいしかできず、大胆な行動ができずにいた。そんな彼に声をかけてたのが、上条との話し合いの中にいた幹部の一人である宮下だった。
宮下はあの会議の内容をアンドロイドを通じて牧野が効いていた事に気づいていたらしく、興味本位で協力を持ちかけたのだ。なぜ上条に報告しないが不思議に思ったが、彼の場合単におもしろくないからという変な理由なのだろう。少し不審に思いながらも牧野は協力することを決意。そして今回初めて行動に出たというわけだ。
「なるほど……それでここに来た理由は?」
「里中君ならいままで訪れた事のある場所に挨拶しに行くんじゃないかなと思ってね。もちろん僕の推測だったのだけど。さて、それでは本題に入らせてもらおうか」
宮下は牧野に何か指示を出すと彼にある物を取りださせた。出てきた者は少し大きめの紙である建物の地図のようで、どこに何があるか分かりやすく書かれている。
「これは……?」
「天界にある最後の基地の地図です。これがあれば潜入も楽でしょう……それともう一つ」
牧野はあるパーツのような物を取り出すと俊司に手渡した。長方形のパーツからは数本のコードが出ており、裏面の中央にはチップのような物が取り付けられている。
「これは影丸および陽炎に取りつけているステルス装置です。青髪の少女に渡してください。彼女なら分析して何かを作る事は出来るでしょう」
「……ありがとうございます」
牧野は装置の分析を行えばステルス解除装置やそれに似た物体も作成できるとアドバイスまでしてくれた。本当のところはそれを作って渡したいところだったらしいが、独断で物を作ってしまうとかえって怪しまれる可能性もあったため出来なかったらしい。宮下が命令を出しても良かったのだが、俊司達がにとりが持っているステルス迷彩を使って戦ったことがないため難しかったようだ。
「あと持ってくることができなかったのですが……タイプCのチップが完成しています。おそらく天界で戦う際には使用してくるでし
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ