暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
61.5話:取り戻した温もり
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。守りたかった大切な人達を守れず…守りたかった笑顔も、こうやって涙になっている。
俺は―――大バカ野郎だ。
そう思ったその時、俺は無意識にも手を彼女の頭に置いてしまった。
「―――っ!」
「……」
彼女は一瞬ビクリと体を震わせ、俺の顔を見上げるように視線を送る。俺はその視線が俺の視線とぶつかる前に目を閉じ、起きていないと思わせる為静かに寝息を立てる。
正直俺も驚いた。何故こんな行動に出たのか、俺にもわからなかった。
ただ体が自然に動いて、気づいた時には……おいそこ、ロリコンとかいうんじゃない!俺は断じてロリコンじゃない!
しばらくすると、自分とは違う寝息が聞こえてきた。
なのはに気取られないよう、静かにゆっくり目を開ける。
「…なんだ、結局寝たのか」
「すぅ……すぅ…」
彼女は先程泣いていた時と同じ体勢で、泣き疲れたのか小さい寝息を立てていた。
その顔には泣いた跡のようなものもあった。俺は目を細めて彼女の髪を撫でた。
すると彼女は一瞬表情を変えるが、すぐに穏やかなものになる。というか……
「ほんと、気持ちよさそうな顔だな…」
何が嬉しいのか、ご満悦の様子でいるなのは。その寝顔に、思わず笑みがこぼれる。
……何度もいうが、俺は断じてロリコンではないぞ!
そして唐突に、自分の瞼が重くなり始めたことに気がつく。あぁそうだった、俺めっちゃ疲れてるんだった……
そう自覚した瞬間には、すでに瞼は閉じられ俺は再び眠りについた。
「ごめん、もう勘弁して…」
弱々しくそう言って、自室に向かう士君の背中を見て、集まっていた一同は少しばかり動揺しました。
「まぁしょうがないわ、彼も長い間囚われていた訳だし、ここ三日間は野宿だったんでしょ?」
「はい、そうだったと聞いてます」
この中では(ヴォルケンリッターの皆は抜いて)一番大人なリンディさんの言葉に答えると、リンディさんは彼も無理してるわね、と呟いた。
「あの様子じゃ、本当に今日は無理そうだね」
「仕方ないだろ。彼も僕達と同じ人間だ、ストレスや疲労は同じように溜まる」
残念そうなエイミィさんをなだめるように、クロノ君が言う。
「畜生…色々言いたいこともあったのによぉ…」
「まぁ仕方なかろう」
「今は我慢だヴィータ。またいずれ集まるのだ、その時でも遅くはなかろう」
シグナムさんとザフィーラさんの言葉に、むぅと唸ってむくれるヴィータちゃん。ほんのちょっとかわいいと思ってしまいましたが、言いたいことってなんだろう?
「じゃあ今回は一旦解散、という事でいいかしら」
リンディさんがそう締めくくり、高町家にやって
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