暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
61.5話:取り戻した温もり
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とでシグナムやザフィーラが止めてくれた。ありがたや……
ついでにシャマルに回復魔法を施してもらって、だいぶ楽になった。というかヴィータ、後で覚えてろよとかマジ怖いから止めて…!
んで、その日急遽『士帰還パーティー』をやろうという話になったんだが……
『ごめん、もう勘弁して…』
とパーティーの主役になる筈の俺が断ってしまって、その話は一旦おじゃんに。その後俺は自室―――より詳しく言うと、その部屋のベットへダイブして、現在に至るのだ。
「ほんとダメだ…もう、眠い…」
久しぶりに腹を満たし、今までの疲労が一気に眠気となって襲い掛かってきた。
元々戦いが終わって三日間、野宿で何も食わずで過ごしてきたんだ。戦いの時の疲労だけではない。
だからこそ、冬の所為でそろそろ日が落ちる頃の時間帯に、俺は重い瞼を閉じた。
――――――――――――――
(閲覧注意報発令。これより先、作者の妄想のみで構成されます。それでもいいという人は、どうぞ先へ)
どれぐらいが経っただろう、俺は部屋に不信に聞こえる音で目を覚ましてしまった。
しかし疲労は回復しきれていないのか、まだ眠気が襲ってくる。
いつの間にか寝返りを打っていたのか、俺の体はベットに対して横になっていた。
未だ重たい瞼をかすかに開き、俺を起こした原因を視界に―――
「っ…!」
入れる前に、何かが布団の中に潜り込んできた。
流石にこれには驚き、一気に眠気が覚める。何事だと思い見下ろすように胸元を見ると……
(ちょっ、なのは…!?)
そこには茶色のつむじがあった。
この家で茶髪は二人、桃子さんとなのはだけ。そしてこの部屋に無断で入って、こんな事をするのは、どう考えてもなのはだけだ。
しかしなんでこんな……
「―――ッ……ッ…」
「…?」
その時、何処からか声が聞こえてきた。聞こえてきた方向は下―――はっきり言えば、なのはからだ。
どうしたのだろうと思えば、彼女の体は小さく震えていた。
「…ッ…ッ、ッ……」
両手は俺の寝間着をしっかりと掴み、額は胸に付けている。そこで俺はようやく、聞こえてきたのは声ではなく嗚咽だと気づいた。
泣いていたのだ、彼女は。
俺を起こさないように意識してか、漏れる嗚咽を抑えて。
あぁそうだ、と俺は思い出す。あの時はやてが言っていた『被害』という言葉を。
あれはこういう事なんだろう。俺がいなくなって、どれだけ皆が心配したかは、俺の元に来てくれた皆の顔を見れば簡単にわかった。
俺はなんてバカなんだろうか
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