『第四十二話』〜特訓開始〜
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大な魔力以外の物も必要とする『代償魔法』『禁忌魔法』の部類になるからな。
「この道場は時魔法によって世界よりも少しばかり早くしてある」
「な、なんか凄すぎて何も言えないの……」
なのはは先程よりも疲れた様子で倒れこむ。どうした、知恵熱か? そもそも知恵熱なんてあるのか?
「待って、それだと私達の体感時間が違うって言うのが説明できてないよ?」
俺が知恵熱のことで考えているとフェイトがそう言ってくる。
倒れこんでいたなのはも聞いて気付いたのか俺に問いかけるような視線を向けてくる。
そういえばそこの説明をしてなかったな。
「その答えはこれだな」
俺は自分の右手の甲を見えるように二人の方へ向ける。
「これって…」
「ヘキサ式の魔法陣、だよね?」
そこにはヘキサ式の魔法陣が俺の魔力光を発しながら展開されていた。
「その通り、この魔法陣は身体の時間の流れが時魔法の影響を受けない効果がある。お前等にもあるだろ?」
俺に言われて二人も自分の右手の甲を見ると俺のと同じ魔法陣が展開されていた。
「その魔法陣の影響で俺らの体感時間が数時間しか経っていないように感じるってわけだ」
「そうなんだ……」
「分かったらアースラに戻るぞ。
空間の巫女よ 我は世界を越えるもの それは点と点 天と天 転と転 繋げ 結べ 結え『空前絶後』」
二人が納得したのを見て俺は転移魔法を発動した。
クロノside
「時間通りだったな」
僕はアースラの食堂に転移してきた拓斗達を見てそう呟いた。
何故食堂に転移してくるのが分かっていたのかというと、拓斗から事前に『三時間後に食堂へ戻ってくる』という事を聞いていたからだ。
「当然、自分が時間を指定したんだ。守らなくてどうする」
僕の呟きに答える拓斗。その後ろには床に座り込んだままのなのはとフェイトがいた。
少し休憩をとってから戻って来たんだろう。然程疲労した様子はない。
「なのはちゃん、フェイトちゃん。お疲れ様」
僕についてきていたエイミィが二人にスポーツドリンクとタオルを手渡す。
「ありがとうエイミィさん」
「喉乾いてたんだ」
二人はお礼を言いながら凄い勢いで飲んでいく。……もう半分無くなったぞ、そんなにきつかったのか?
「……君は一体どんな特訓をしたんだ?」
「特訓と言っても唯の模擬戦だぞ? しっかし、驚いたよ」
拓斗は僕の問いに答え、なのは達を見ながら笑みを浮かべる。
「驚いたって何がだ?」
「
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