暁 〜小説投稿サイト〜
オズのモジャボロ
第四幕その八
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「物凄い寒さなのよ、特に冬は」
「だから太らないと大変なの」
「太らないとかえってなのね」
「そうよ、ロシアではね」
「その国それぞれなんだね」 
 カルロスはすき焼きの麸を食べています、お醤油とお砂糖をたっぷりと吸ったそれをです。
「太らないと駄目だったりするんだね」
「そうよ。ただやっぱりロシアでも太り過ぎはね」
「駄目なんだ」
「身体によくないから」
 このことはアメリカと同じです、ロシアもまた。
「だからね」
「そうなんだね」
「お腹が膝まである位太ってたら」
 それこそだというのです。
「よくないわよ」
「太っている方が寒くなくても」
「そう、大変だから」
 だからだというのです。
「よくないわよ」
「何でも過ぎるとよくないよ」
 ここでモジャボロが皆にこうお話しました。
「身体にもね」
「太り過ぎもですね」
「よくないんですね」
「そうだよ、皆も気をつけてね」
 太り過ぎることだけでなくその他のこともだというのです。
「皆もね」
「はい、わかりました」
「食べてよく運動することですね」
「そうだよ、オズの国では食べても皆身体を動かすからね」
 だからだというのです。
「そこまで太らないよ」
「お腹が膝まである位には」
「太らないんですね」
「そうだよ、食べてよく動く」
 モジャボロはにこにことした笑顔で五人にお話します。
「このことが大事だよ」
「ですね、じゃあ」
「僕達は今は」
「そう、よく歩くんだよ」
 この旅においてだというのです。
「そうしようね」
「わかりました、それじゃあ」
「今も」
「うん、たっぷり食べたら歩こうね」
 こう言います、モジャボロはすき焼きを食べつつ言うのでした。
 そしてそのすき焼きを食べてです、こうも言いました。
「いやあ、それにしても何時食べても美味しいね」
「そうですよね、すき焼きは」
 日本人の恵梨香が笑顔でモジャボロの言葉に応えます。
「凄くいい食べものです」
「全くだよ、僕は糸蒟蒻も好きだよ」
「それもですか」
「お肉だけでなくてね」
 それもだというのです。
「好きだよ」
「そうなんですね」
「うん、卵と一緒に食べるのがいいね」
「蒟蒻はカロリーがないんですよ」
「つまり幾ら食べても太らないんだね」
「はい、全く」
「それはいいね、美味しくて幾ら食べても太らないことは」
 モジャボロは恵梨香のお話を聞いてさらに笑顔になりました。
「最高のことだよ」
「それと茸もです」
「カロリーが低かったね」
「はい、とても」
「そう思うと太り過ぎにならない様に美味しく食べることもね」
 それもだというのです。
「出来るんだね」
「そうよね。けれど私達もアメリカから出てかなり経つ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ