そう……巨龍召喚
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たのかとか、気になるし」
「確かに、それは有るわね。少なくとも、非日常的な経験くらいはあるはずだし」
「あらあら、何でですか〜?」
「だってアンタ、最初ッから自分のギフトについて知ってたじゃない」
なるほど、それは確かにそうですね〜。
あのギフトは、普通に生活していたんじゃ使い方なんて分かりませんから〜。
「そうですねぇ・・・では、箱庭に来た日のことをメインに、色々とお話でもしましょうか〜」
ほんの数ヶ月前のことなのに、もう懐かしいですね〜。
▼△▼△
私は元々、捨てられてたそうです〜。
覚えてはいませんけど、まだ一歳くらいのころに拾われたんですよね〜。富士の樹海、その奥の奥で。
その人は孤児院を経営していて、一応私の父親みたいな立場だったんですよね〜。一回も、そう口に出して呼んだ事は無いですけど。
で、その日は父さんが朝食の材料を採りに富士の樹海を歩いていて、そこでたまたま見つけたそうです。たまたまにしては、出来すぎだと思いません?
そのままその人の孤児院で、箱庭に来るまで暮らしていました〜。
といっても、数年前に父さんは死んでしまいましたけど。
では、私が元の世界にいたころの、一番の非日常。箱庭に来たその日のことでも語るとしましょうか〜。
「さて・・・もう皆寝ちゃいましたね。今日も皆、よく食べたものです〜」
食器類から脱ぎ散らかされたものを片付けて、洗濯機と食洗機を回してから、私は紅茶を淹れて・・・
「あらあら、こんな時間にどうしたんですか〜?」
「いやいや、むしろこんな時間でもないと落ち着いて話なんて出来ないじゃないか」
いつの間にやらテーブルについていた人を見て、私は声をかけました。
まあ確かに、ちびっ子達が起きているんじゃ真面目な話なんて出来ませんから〜。
「あなたも飲みますか、紅茶?」
「うん、貰うよ。いや〜、いつもながら悪いね葵ちゃん」
「いえいえ、気にしなくていいんですよ〜、ミカさん」
そう言いながら、いつもながらチャライミカさんの前にも紅茶を置いて、ついでに手作りのお菓子も置いておきますかね〜。
一応、お世話にはなってますし〜。
「ここへの寄付、それにミカさんのお知り合いが後見人をしてくださっていますしぃ。そうでなかったら、ここにいいる皆は後見人がいなかったんですから〜」
後見人がいないのは、色々と面倒ですからね〜。
お金については最悪、バイトしたり盗んだりすればいいんですけどね〜。
「それで、今日はどういったご用件ですか〜?」
「ん?ああ、いやいや。今日はここについての用件じゃないよ?」
「違うんですか。珍しいですね〜」
「確かにそうかもね。ちなみに、葵ちゃ
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