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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第50話 カーニバル襲撃
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「はああああああ!!」

大きな声と共にバルトマンが零治に向かって突貫する。

「うわっ、痛そう」

そう言って転移し、その場から消える零治。

「バルトマン、後ろだ!!」
「えっ!?」

零治が現れ、斬りかかるより前にエローシュとユニゾンしたエクスが声を上げ、バルトマンはその声と共に振り向いた。

「余計な事するな!!」
「うるさい!奴は必ず仕留めなくてはいけないんだ!!」
『おい!相手は零治さんなんだぞ!!』
「もう本人の意識はない!ホムラの人形になっている以上元に戻ることはない!」
『おいそれって………』

「まさかこの時代にも私に詳しい人がいるとは思わなかったわ………先ずは貴方を最優先で!!」
「行かせるか!!」

エローシュに向かおうとした零治に後ろから斬りかかるバルトマン。
それを零治は予期していたかの様に縦に振り下ろした斧を体を逸らしてかわし、バルトマンの腹部に蹴りを打ち込んだ。

「うぐっ!?」
「良い筋肉ね。そのまま壁になって頂戴!!」

蹴った勢いを乗せ、エローシュへ向かう零治。

「あたっ!?………何?」

しかし進む途中で透明の何かにぶつかり、その勢いは止まった。

「これは………壁?」
『エローシュ!!ちゃんと考えて設置しろ!!』
「分かってる!!」

そう答えながら展開したキーボードを高速で操作するエローシュ。
コンコンと確認してみる零治の後ろにユラリと鬼の形相をしたバルトが斧を振り上げて迫っていた。

「があああ!!」

獣の咆哮の様な雄叫びと共に斧を振り下ろすがそこには零治の姿は無かった。

「野蛮ね………そんな力任せの攻撃じゃ私は………」
「行け、ボルティックランサー!!」

そう叫ぶと上空から雷の槍が零治目掛けて飛んでいく。

「なっ!?いつも間に!!だけどそんな攻撃じゃ!!」
「こんな攻撃でいちいち驚いてるんじゃねえ!!」

ボルティックランサーを刀で弾く零治に向かって再び斬りかかるバルトマン。
しかしそれと同時に転移で零治はその場から逃げた。

「逃がすか!!」

それでもバルトマンは追撃の手をやめない。
再びボルティックランサーを零治に向かって飛ばし、攻撃する。

「何度も同じ手を………」
「ボルティックブレイカー!!」

前と同じく雷の槍を刀で対応しようとした零治にランサーごと飲み込む斬撃が零治に向かって放たれた。

「嘘っ!?」

既に迎撃しようとしていた零治はバルトの攻撃に逃げることが出来ずそのまま斬撃を喰らい、倉庫の壁に吹っ飛ばされた。

「あぐっ!?」

背中からろくに受け身も取れずぶつかった零治は変なうめき声を上げ、ずるずると地面に落ちた。

「何ダウンしてる
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