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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第50話 カーニバル襲撃
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様に、いきなりそんな事を言われ会場の皆も不思議そうに映像を見ていた。
『さて、いきなりだけど皆は『ゆりかご』を知っているかい?かつて古代ベルカの戦乱期に聖王が使った超大型質量兵器であり、それが引き金となって戦争が終結したとも言われる代物なのだが………実は数年前に私はそれを見つけてね。それを機動しようと思うんだ』
そう言ったクレインの言葉を聞いて、まるで人が居ないのでは無いかと思えるほどの静寂が会場を飲み込んだ。
『まあそう言うわけだからミッドチルダから逃げる事をお勧めするよ。………と言っても何処へ逃げてもそう変わらないと思うけどね。………と言うわけで、ブラックサレナ!!』
そう言うと会場を囲むように大量のブラックサレナが転移してきた。
『邪魔をされない様にここ地上本部を壊滅してくれ』
その1言からブラックサレナ達は攻撃を開始した………
「どうなってる!!」
「わ、分かりません!!ブラックサレナが勝手に動き出して………!!」
「こっちの緊急停止コードを受け付けません!!」
「クレイン・アルゲイル………!!!」
攻撃を受け、揺れる地上本部内でヴェリエは怒り任せに机を殴った。
「今会場にいる魔導師全員で迎撃と来賓の一般人の避難を徹底させろ!!」
「は、はい!!こちら地上本部指令室………」
(何故こうなった………)
血が流れる拳を気にすることなく、ヴェリエは混乱する会場の映像を見ながら立ち尽くしていた………
「会場の武装隊敷地内へ!!急いで!!」
フェイトが上空から大声で叫びながら逃げる観客を守っていた。
「テスタロッサ!!」
フェイトに向かって行くブラックサレナの突貫に気が付いたシグナムがシュランゲバイゼンで勢いと機動をずらし、フェイトが避けやすい様に時間を作った。
「はあああ!!」
避けたフェイトはそのまま回転し、勢いと共にザンバーを斬りつけた。
「くぅ!!」
重く、固い衝撃を感じながら斬り抜くフェイト。しかし装甲には傷がついた程度にしかならなかった。
「固い………!!」
「なるほど、確かに味方ならばかなり頼もしいが敵となると相当厄介な敵だな………だが、まだ量産されなかっただけ幸運だったな」
シグナムの言う通り転移してきたブラックサレナは30機ほど。現在空を飛べる魔導師によってそれぞれ対応出来ており、実質会場にはまだ被害がそれほど及んでいなかった。
「もう直ぐ地上部隊のバリアアーマー部隊も戦闘に加わるみたいです!!」
そう伝えたのは地上で避難を誘導していたギンガであった。
「だったら制圧も時間の問題かな………
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