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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第50話 カーニバル襲撃
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そう叫ぶ。
「いいわ、あなたもろとも斬り裂いて………」
『ホムラ、あなた今何処にいるの?』
そんな時、零治に対して通信が入った。
「イクト?どうしたの一体?」
『どうしたのじゃないわ、もうそろそろ始まるけど、準備出来てるの?』
「もうそんな時間!?そうなると何時迄も遊んでいるわけにもいかないわね………」
そう呟くと鍔迫り合いをしていた状態から力を抜き、後ろへ逃げる零治。
「逃がすか!!」
「遅いわよ」
逃げたと思ったリクは大剣を振り上げ、追撃に出た。
しかしその大剣は振り下ろされることはなかった。
「お父さん!!」
「横薙ぎに斬り裂いた筈だけど、またズレた?………まあ良いわ。その状態でも暫くは動けないでしょうし………さて急がなくちゃね」
「この!!」
再びサンライトバスターを発射した真白だが転移され難なく避けられる。
「………私の事を知っているあなたは今の内に消した方が良さそうだけど………まあ後回しで良いか。じゃあね」
そう言って再び転移してその場から消えたのだった。
「エクス!!」
『この場から離れていく………本当に行ったみたいだ』
エクスの言葉を聞いてエローシュは深く息を吐いた。
「お父さん、しっかりして!!」
しかし真白の叫び声で再び抜けた気を引き締めた。
「真白落ち着け!!エクスどうだ………?」
『バルトマンも真白の父親も共に致命傷ではない。………だが手当てをしないと大変なことになる』
「だがどうする?真白のお父さんはともかくバルトマンは………」
零治がいなくなったと同時に仰向けで倒れたバルトマン。
血は止まる事は無く、手で抑えているが流れは止まっていない。
「私に任せてもらおうか」
「えっ!?」
『いきなり出現した!?』
現れたのは紫の髪の男性と茶髪の眼鏡を掛けた女性、そしてマントを羽織り、巨大な銃を持った茶髪の女性が現れた。
「貴方達は………?」
「私はジェイル・イーグレイ。零治君の親友だよ………」
「そろそろ始まるわね………」
カーニバルも盛り上がりを見せる中、一緒に回っているティアナとスバルだったが、とある時間になり、露店が並ぶエリアから離れてエキシビションマッチが行われるスタジアムの方へやって来た。
「えっと………ヴェリエ・マーセナル元帥の演説だったね。一体なんだろう?」
「そうね。でもこの一般人を集めたこのカーニバルで発表するのだからすごく大事な事なんじゃないかしら?」
「ふ〜ん」
対して興味無さそうに素っ気ない返事で手に持っていたたこ焼きを頬張るスバル。
「美味しそうね………」
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