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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第50話 カーニバル襲撃
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居るの?あっ!!もしかしたらバルトのお手伝いに来てくれたの!!」
「いいえ、『鍵』を回収しに来たんですよ」
「『鍵?』」
不思議そうに首を傾げたヴィヴィオを見て、零治の顔はまるで恨みを持つ人間を見ているような顔でヴィヴィオを見つめていた。
「全く、忌々しい………!!あの女のクローンだから多少は似ていると思っていたけど、ここまで面影があるとは………!!」
「ひっ!?」
速い動きで刀を首筋に当てられ、ヴィヴィオの頭は何故こうなっているのか状況が理解出来ずごちゃごちゃになっていた。
「レ……イ?」
「まだ殺さないわ。………あんたみたいな女でも使い道があるんですからね」
そう言ってゆっくり刀をヴィヴィオから離す零治。
「レイ………どうしたの?おかしいよレイ!!あぐっ!?」
腹を拳を入れられ、気を失うヴィヴィオ。
「さっさと連れて行って、後は………」
「ヴィヴィオ!!!!」
ヴィヴィオを担いだ所で上空から零治に向かって急行下してくるバルト。その勢いは隕石そのものだった。
「零治!!!!!」
「あら?気づかれちゃった?」
「テメエ!!やはり零治の体を!!!」
「バルトマンと同じ反応ね、つまらない………」
「!?テメエ、バルトマンを!!」
「バルトさん!!」
そんな中、バインドで零治を拘束したなのは。
「えっ、零治君!?」
「あなたが高町なのはね。魔法少女リリカルなのはの主人公………あなたを殺したらこの世界がどうなるのかも興味があるけど、取り敢えず今はあなたに興味がないわ」
「何を言ってるの零治君………そんな口調気持ち悪いし、ヴィヴィオちゃんを何処へ連れていく気なの?」
「なのは、こいつは零治じゃねえ………今のこいつは零治を使って好き放題しているデバイスの意識だ」
「デバイスの意識………?バルトさん、一体何を………」
言っている意味が分からず確認しようと再度聞こうとしたなのはだったが、バインドを破られた事で、直ぐに零治へと視線を戻した。
「………さて、目的の物も回収できたし、後はこの鍵をクレインに届けるだけなんだけど………」
「ヴィヴィオちゃんを物扱いしないで!!」
「あらあら、この時代でも愛されるのね………羨ましくて直ぐにでも殺してやりたいわ」
ニヤリと笑みを溢しながらそう答える零治。
「させない………!!いいからヴィヴィオちゃんを返しなさい!!」
「星達には悪いが、ヴィヴィオに手を出す奴はだれであろうがぶっ殺す!!」
互いに並んでデバイスを構えるバルトとなのは。
「………本当にイライラするわ………あのクソ女のクローンだけじゃなく、あの人のデバイスまで使ってるなんて………いいわ、ここで消してあげるわバルト・ベルバイン………!!」
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