サケはのんでもなんとやら
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!? 酒気帯びた間近の息づかいが、おれの頭までどうにかしちまいそうだっ。
「う〜ん………お前は、私の───もの────」
首元に擦り寄られた顔が、おれの顔に向けて─────
「いい加減にしとけよイングズ――っ!!?」
幻術師にジョブチェンジしたおれは、アイスンの黒出して<冷たい視線>でイングズを氷付かせてやった。
………あぁ、もういいや。明日の朝まで、このままにしとこう。そうすりゃきっと、醒めてるだろ、酔いも。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「で……、ルーネスにイングズ、ひと晩中どこで何してたわけっ?」
「そうだよ、心配してたんだよ……!」
翌日、宿屋の方に戻ったおれ達を、レフィアとアルクゥが怒ったような心配した様子で出迎えた。
「いや、それが────私は何も憶えていないんだが……。ルーネスも、何も教えてくれないし───それに、寒気がするな………??」
「気にすんなってイングズ、レフィア、アルクゥ。何もなかったんだから、なんもっ。
────だから、何も聞かないでくれ」
おれは少し、遠い目をしてそう云った。
END
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