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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第42話:言われてみれば……
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「違ーよ! リュカさんが化け物クラスだって言ってるの! だってそうだろ……進化の秘法を使ってパワーアップしたアンタを相手に、一方的に攻撃してたんだぞ! 必死になってアンタを宥めるロザリーさんを守りつつ……圧倒的な力量差で手加減しながら説得してたんだぞ!」

なるほど……確かにウルフの言う通りだな。
アリーナ姫達も納得したのだろう……
僅かにリュカ殿の方へ身体を移動させる。

「お前等が二人して挑んだって、リュカさんには適わない。確かにお前等は死なないさ……だけどそれは、リュカさんがお前等を殺せないからじゃない。リュカさんがお前等なんぞに本気を出さないから、殺す事もないだけだ! 怖ーぞリュカさんが本気を出したら……異世界の大魔王が、自動的に自らを回復させる能力を捨て去って逃げ出すからな! ネチネチ数時間攻撃しただけで、大魔王が自殺を選んだからな!」

「ねぇビアンカ……褒められてる気がしないのは何でだろ?」
「褒めてないからよ。ウルフ君は少しもリュカの事を褒めてないからよ。尊敬はしてるでしょうけど、微塵も褒めてないから褒められてる気がしないのよ」

流石ビアンカ殿だ。言われてみればその通り(笑)
強さを説明し尊敬はしているが、『チマチマ』とか『ネチネチ』とか褒め言葉とは言えない言葉を連呼している。

「……まぁ冗談ですけどねウルフさん。俺はリュカさんを攻撃する気はありませんよ……ねぇデスピサロさん!」
「……あぁそうだな。なんせ俺達は仲間だからな……もう仲間だから、攻撃なんてするわけないだろう! ちょっとした冗談だ、なぁシン!」

共通の敵が居る所為で意外と仲の良い二人だ。
冗談とは思えぬ冷めた瞳でリュカ殿を見詰め乾いた笑いを広げてる。
シンシア殿とロザリー殿は、そんな二人を見て困り顔。

「そうだよね……僕等はもう仲間。いや友達だ! だから僕の事はリュカピーって呼んで良いよ、デスピー(笑)」
リュカの追い打ちに、剣の柄を強く握り悔しそうにするデスピサロ。

「良かったですわねピサロ様! お友達が出来ましたよ。愛称で呼んでみてはどうですか?」
数日リュカ殿と寝食を共にしただけで性格がアレになってしまったロザリー殿。
ウルフが言ってたが『リュカ菌蝕まれた』様だ。

心底悔しそうに「よろしく……リュ、リュ、リュカ……ピー……」と言ってる彼を見て、心から同情してしまう。
頑張れデスピー!

おや……私も蝕まれてるのか?

ライアンSIDE END



(サラン)

サントハイムでは一悶着起こりそうな状況になりながらも、ウルフの機転で事なきを得たシン達一行。
また明日から激戦が始まると予想してるシン達は、サントハイムでゆっくり休み英気を養っている。
ただ一人を除いては……


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