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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第42話:言われてみれば……
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す」
まぁ……それは説明するまでもない事だろう。

「って事は、俺達はリュカさんに殺される事はない! これって絶好のアドバンテージだと思いませんか?」
「なるほど……俺達はリュカを殺す事が出来るが、リュカには俺等を殺す事が出来ない、そういう事だな」
シン殿とデスピサロが悪い顔で笑みを浮かべ語り合ってる。

「確かにリュカさんは強いですが、俺達が手を組めば……」
「なるほど……」
何処まで本気か判りかねるが、シン殿とデスピサロは自分の剣に手を当てリュカ殿に視線を向ける。

当のリュカ殿は、二人の事を見据えながら肩を竦め余裕の表情だ。
思わず私はアリーナ姫等に視線を向けて意思を確認する。
しかし彼女らもどうして良いのか判断付かず、困った様な表情だ。

「お前等馬鹿だなぁ……」
しかし、この状態に口を出してきたのはウルフだった。
やはりと言うか、当然の様にリュカ殿とシン殿・デスピサロとの間に入り、この状況を落ち着かせる様子だ。

「確かにリュカさんにはお前等を殺す事が出来ない。だが、世の中には殺された方が楽な状況というのが存在するんだ! リュカさんが本気を出せば、お前等が徒党を組んでも嬲れるだけの力がある。殺さずチビチビ嬲るだけの実力があるんだぞ!」

「キサマ……ウルフと言ったな? キサマは俺の力を見くびってるのか!?」
「見くびってねーよ! 俺がアンタに襲いかかったって、瞬きするより早くに殺されちまうと思ってるよ! だが見くびってるのはお前等なんだよ……リュカさんの強さを見くびりすぎなんだよ!」

「ウルフさん……師匠で義父の事を尊敬する気持ちは解りますけど、魔族の王であるデスピサロさんと、天空の武具を完全装備した勇者とが二人がかりですよ! 馬鹿にするのは止めて下さい」
「そうだそうだウルフぅ! 魔族の王様と伝説の勇者様を舐めるなよぉ(笑)」

リュカ殿の方が強いのだと説明するウルフに、そのリュカ殿がヤジを飛ばす。
状況解ってるのか? お前が殺されるかもしれないのだぞ!
それとも本当に余裕があるというのか?

「確かに相手を殺してはいけないと言うのは大きなアドバンテージだと思う。だが、お前等がスライムを相手に戦うとして、相手のスライムに“殺せない”と言う縛りが発生して意味があると思うか?」
……ウルフが何を言ってるのか解らんな?

「実力が近ければ……具体的に言えば、デスピサロさんとリュカさんが1対1で戦って、リュカさんがギリギリ勝つ……ギリギリとは勝ったリュカさんにも多大な怪我などを与える事だが、そのくらい拮抗してれば先程言ったアドバンテージは大いに有効だが、スライムと大魔道くらいの力量差があれば、全く無意味なアドバンテージと言うしかないだろう」

「俺の実力がスライム並みだと言うのか!
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