第6章:女の決意・男の勘違い
第42話:言われてみれば……
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
(サントハイム)
リュカSIDE
「分かったから……今後の方針を含め、今から説明してやるから、素直に質問には答えろよ」
俺が子孫だと言う事が心底嫌ならしく、デスピサロはかなりご立腹だ。
まぁ仕方ないけどね(笑)
「まず……エビちゃんは何処へ行った?」
「や、奴の行き先が関係あるのか!?」
素直に質問に答えろって言ったのに……
「きっと魔界へ行ったんだろ!? 何処から魔界へ行ったのかは分からないけど、魔界へ戻りパワーアップをして新たな軍団を組織して世界征服を企んでるんだろう。違うか?」
「多分……いや、間違いなくその通りだろう。デスパレスには魔界へ通じるゲートを、無理矢理設置してたから、それを使って魔界へ戻ったと思う。だが、デスパレスのゲートは使えなくなってるはずだ。奴が向こう側から封鎖したはずだから……」
「だろうね……でも、そのゲートは無理矢理設置した不完全な物だろうから、封鎖されなくても僕等が使用するのは無理なんじゃないの?」
「まぁ……随時解放されてるわけではなく、魔界と人間界で魔力の強い者が開かせておかねば移動できないからなぁ。人間界では俺がゲートを開かせても、魔界では開かせておく者が居ない」
「じゃぁ君等は何処から人間界に来たのか?」
「それは……」
俺の質問に答えようとしたデスピサロに、右手を翳し黙らせニヤリと笑ってみせる。
うん。俺って格好いい!
「間違いなくゲートは別の場所に存在する! つーか、こっちこそが本物のゲートであり、魔界と行き来できる唯一の場所なんだ」
周囲を見回すとデスピサロだけでなく、ビアンカやウルフまで“どういう事?”見たいな顔で眺めてる。だから俺は分かり易く説明してやったよ。
本物のゲートは世界樹の下にあるのだろう……
なぜ言い切れるのか。それは世界樹の周りが砂漠地帯だからだ。
最初は大きな世界樹が、周囲の植物の養分を奪ってしまい砂漠化してるんだと思ったが、世界樹の根元では人々が生活をしていて、小さいながらも畑とかもあったから、その考えは間違いだと気付く。
では何故か? 答えは簡単で、世界樹が必要とする養分は魔界から漏れ出す瘴気なんだと推察する。
どういう事かというと、誰が設置したのか分からないが、本物のゲートは少しだけ隙間が開いており、魔界の瘴気が漏れてるんだと思う。
それを人間界に広めない為に、多分ヒゲメガネが世界樹を植えて覆ったんだと思う。
だけど、あそこら辺一帯の養分は魔界の瘴気に染まってしまい、普通の植物は人の世話がなければ育たなくなったんだろう。
ここまで説明し、デスピサロに視線を向けると「そうだ」と一言……
ビアンカに視線を向けると“リュカ格好いい?
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ