第二十九話
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……。
「八坂、その犬って……色々と規格外じゃないか?」
「はい、私もそう思っているのですが……何分本当の話でして……」
それが本当に信じられないんだよな……だってたった一つの技で八つの首を全て切断だぜ?そんなの信じられないんだよ。
「それで?奴等のその復活の計画ってのはどこまで進んでるんだ?」
「はい、正確な情報は掴めてないのですが……奴等は七つの首を既に入手していると……」
「七つって!?もう殆どじゃないか!それで、あと一つは!?」
「あと一つは……私たちの里にあるウィード像の真下です」
妖怪の里か……だったら少しは安全かな。
「その事を禍の団の奴等は?」
「わかりません。しかしあいつらには何らかの情報がいっているのだと思います。私の他に少数しか知らない頭の場所を正確に把握していたのですから」
「だったら妖怪の里が襲撃されるのも時間の問題だな……」
「はい……」
八坂が事態を改めて把握したのか落ち込んだ顔をしている。
……はぁ……これは修学旅行は返上かな?
「わかった。俺も手伝うよ」
「えっ?し、しかし……見ていましたけど確かイッセーは修学旅行というので来たのでは……」
「いいよ。学校側には何とか言っとくから……それに久々に皆にも会いたいしな」
「イッセー……すいません、これは私たちの問題なのに……」
「いいですって。これくらいしか出来ないですし……」
さて、とりあえずは……誰に援護に来てもらうか……なんだよな……。
まず家の連中は……難しいな。
美候とかは他の事に忙しそうだし……アーサーは確かジークフリートと仲がよくないって言ってたし……黒歌には小猫と一緒にいてほしいし……。
ああ、今言ったことだけど本当の事だ。この修学旅行中だけだけど黒歌は小猫の家に寝泊まりしているらしい。
こんな感じなら姉妹仲がもっとよくなるのは目に見えているな。
さて、現実逃避はやめて……考えられるのはこの修学旅行に参加している誰かを連れていく事だ。
しかし皆、大小はあれどこの修学旅行を楽しみにしていたしなぁ……。
かといってサーゼクスさんとかに頼むのもなぁ……。
「はぁ……仕方ない。俺一人で頑張るしかないか……」
俺はそう決めて八坂と共に妖怪の里へと向かった。
でも、俺は気づかなかった。
そんな俺と八坂を見つめる視線があった事に……。
「あれは……イッセー君に……誰だ?」
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