プロローグ
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クダンズンズンだった。彼女たちを解放したければ俺を倒せっ! とテンプレ魔王みたいなことをすればオリ主君はそれに乗ってくれた。素晴らしい。俺って悪役に憧れてたんだよね。この体の表情筋と口がガチガチだったと知った時はどうしようかと思ったけど、このためだったわけだ。
そしていざ勝負――となるところに思わぬ事態が。ラスボス最終形態になる前の力の解放をする時のキメ顔をしていると突如空間が揺れて穴ができ、王さまたちと一緒にこの世界にイン。
どないなってんねん……。
幸いこの世界も魔法があったから、ドラクエみたいに賞金稼ぎとかできるんじゃね? と思って悪い奴らをギッタバッタ倒していると――なんかでっかい国のVIPになってた。VIPPERもビックリだ。多分こき使われるんだろうなぁ……。いや、金を稼げるから良いけど。
というか今戦争中だったっけ? タイトルとチラッと見たぐらいだから良く分からんけど。うーん……もうちょい捻れば出てきそうなんだけど……。
「……」
集中すればと思ったけど、そんなことはなかった。ウサミちゃんもビックリな変顔だったと思う。
「――驚いた。まさかバレていたとは」
しかし代わりに白い人が出てきた。……どういうことなの。
「結構自信があったんだけどね……流石はダーク・マテリアルズってところか」
イケメソは滅びよ。そう思って睨みつけると俺の負の感情が届いたのか、やれやれと肩を竦める。なんというレベルの高い。自分が惨めに思えてきた。
「……分かったよ。今日のところは引き上げるとする」
…………ん? どういうことでせう。そう問いかけるも足元から水が吹き出して立ち去るご様子。
「でも僕たちは諦めないよ。いつか必ず君を手に入れてみせる」
そう言って白イケメソは転移で何処かへと消え去った。
重大な爆弾を置き去りにして。
(……ホモォ?)
そうとしか捉えられない言葉だったんですが。いや、でも……ええ……。
勘違いだったら良いんだけど、あれは獲物を狙う野獣の眼光だった。やはりイケメソは俺の敵だ……! というかこの世界にはホモしかいないのか? 四足歩行の怪物しか居ないのか……!? 流石は魔法世界。狂ってるぜ。
「(フール。フール)」
む、この声は――トキ!?
嘘です。シュテルんです。なのなのさん、またの名をエース・オブ・エースあ……の2Pカラー。魔王と言ってはいけない(戒め)。
それはそうとどうしましたシュテルんさん。
「(さきほど魔力を感知しましたが……)」
おー……流石はシュテルんや。この世界で生きていけたのも君のおかげだよぉ……俺がしたのってモンスターハントぐらいだったし。
それと魔力の件は特に問題ないです。もう奴さん
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