十三章 幕間劇
闇夜×褒美
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問わん」
今の関係もいいが、葵とは別の関係を作りたい。急げば関係が無くなるかもしれないし、ここは冷静にいかないと。
「ご主人様?」
「小波に褒美をやろう」
「ふえ?」
「主人なら、部下の手柄に褒美を与えないとバチが当たりそうだ」
「と、とんでもない。先程より頂きましたる数々の労いのお言葉だけで、既に小波、身に余る光栄でございます」
「遠慮するな。これも上司から部下に褒美を与えるのは良い事なのだから」
何かを呟いた後に手を見ていた。俺はその辺りに転がっていた、掌サイズの木っ端を拾うといつも持っているナイフを取り出す。丸太の上に腰を下ろした。
「一体何をされるおつもりですか?」
「まあそれは完成してから、それより立ちっぱもよくないからここに来い」
「じ、自分はこのままでも・・・・」
「おいでってば。すぐには出来ないから」
小波はしばらく黙っていたが、俺の隣に腰を下ろした。まずは大きく削ってと。俺のナイフはよく切れる物だ。サバイバルナイフと同等ぐらいのかな。
「何か作られているのですか?」
「んー・・・・まだ内緒」
「はぁ・・・・」
何度か刃を滑らす内に、木っ端が次第に思うような形になってきた。創造神でもあるからこういうのはすぐ創れちゃうけど、手作りの方がいいと思った訳だ。頭の中に、設計図があるからそれの通りに削って行く。そうやってるとだんだん出来てきた。
「これは人形・・・・ですか?」
「小波にも分かるか」
「はい。とてもお上手です」
俺よりも春蘭の方が上手い。何せ華琳が瓜二つの人形を作っていた時期があった。しかも等身大で本人と見比べても、偽物と判断しにくかった。
「そういえば、小波にも師匠はいたのだろう?あれだけの術を学んだのだから」
「半蔵の名を継ぐ者として剣術、体術、戦術、閨房術、お家流に至るまで。草働きに関する全てを叩きこまれてきました」
「全て修行の賜物だな」
閨房術って確か、くノ一が身体を使って敵を誑し込むっていうあれか。座学だけだろうなと思いながら、聞くのをスルー。後程聞いたが、閨房術は淫術と交接術がある。淫術は、相手をその気にさせて籠絡する、所謂ベッドテクニック。交接術は交わりの中で相手を倒すという妖しい術の類なんだと。
ちなみに倒すというのは、交わったまま抜けなくして動きを封じてしまう玉女貝の術と果てしなく精を搾り取って廃人にしてしまう棒涸らしの術なんだと。棒涸らしの術ってサキュバスのシャムシェルやシャハルみたいな感じ。その場合は死んでしまう。それと交接術は、女にならないといけないらしいからまだ小波はまだあれなんだなと。
「閨房術については、出来れば小波にはやらせないよ」
「草の
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