十三章 幕間劇
烏と雀×りんごのむき方
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
程、経験が必要だけど。
「俺らの使ってる銃、触っていいからそっちの触ってもいい?」
「(こくん)」
触ってみると、俺らで使っているのと全然違う。烏も雀も俺らが使っているライフルを触っている。銃身は長い。
「これ、普通のより銃身が長いな。特注品か」
「・・・・」
「お姉ちゃんが設計して、特注で作らせたんだって。銃身が長いと威力や射程距離も上がるんだけど、お兄ちゃん達が使ってるのとあんまり変わらないような」
「そりゃそうだろうな。ちなみに俺らの銃で狙撃するなら、ここからあそこの山の所まで撃てる。ここを覗きながら」
「・・・・・」
「・・・・ふむふむ。あっ、そうだね」
「どうした?」
「えっとね、お兄ちゃん達の隊の鉄砲見た事あるけど、お姉ちゃん以外にも狙撃手がいた事に驚いてるって」
「そりゃそうだろな。狙撃手はウチの隊、一真隊ではなく黒鮫隊な。そいつらは狙撃の腕は持っているよ」
「・・・・・」
「お姉ちゃんが、私以外にも狙撃手いるんだと感心しましたって!わーい、お姉ちゃんがお兄ちゃんの事褒めてる!雀凄く嬉しい!」
「烏に褒められるとはな。俺もこれで近くにいる者の脳天に撃てるよ」
と言って、左腰にあるホルスターからハンドガンを取り出した。今は、セーフティーをロックしてるから問題はない。俺は烏の銃を返してもらってから、ライフルをもらって空間に入れた。
「こんなに小型化してるなんて、不思議だね!お姉ちゃん!」
「・・・・・」
「お姉ちゃんも不思議って言ってる。ん?ああっ!小刀みつけたーっ!鞄の一番奥に入ってたよ!はい、お姉ちゃん!」
「・・・・・」
小刀が見つかったので、俺は銃をホルスターに戻してから、手にあるナイフでりんごをむき始めると、烏も始めた。俺がむき終えるとちょうど烏も終えたみたいだ。
「お姉ちゃんも器用だけどお兄ちゃんも器用だねー!」
「まあな、こんなのも作れるぞ」
りんごを八等分に切る。それから皮を三分の一だけつなげてっと。
「はいよ。りんごのウサギ完成!」
「わっ!わわわわっ!お兄ちゃんって凄い!こんなむき方初めて見た!」
「(うんうん)」
「どうだ?」
「ウサギさん可愛い!お兄ちゃん、タコさんも作れる?」
「タコ?」
ウインナーだったら作れるんだけどな。
「・・・・」
「お姉ちゃんは、蝶々にしてほしいって!」
「おいおい。無茶振りだな」
「「わくわく」」
ふむ。確かりんごのでアップルスワンってのがあったな。調べて見てると視線を感じたら・・・・。
「・・・・」
「「わくわく」」
「と言われてもな。タコや蝶々もたぶん出来ると思
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ