十三章 幕間劇
勉学×一日遅れの初夜
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
その場合は、検非違使なりを総動員させて頂きますが」
「総動員させても、俺には敵わんだろう。それにな、いつかはこういうのが来る事は予想済みだ。神であったとしても、礼式ぐらいは覚えないとなと思う事もある」
鞠から教えてもらおうと思ったが、上洛で忙しかったし。それに礼式とかは、調べれば出てくるんだがやり方が分からん。今の姿はただの人間であり、神の姿となれば礼式無しで出来る。俺はいつも神界でも上だ。
「それに今が覚える時期なんだろうと思うが」
それにしても、ああいう本とか文字とか分からん時は、スキャンしてノーパソに入れれば何とかなる。
「一真様」
「・・・・そうか。そう言ってもらえると助かる」
「もしやそれで元気がなかったのか?」
「・・・・まあな」
「そんな事で捻くれてたのか」
「・・・・ひゃ」
しょぼくれている一葉が可愛かったのか、頭を撫でる。何かこういう風になったら、撫でる癖がついてしまった。
「っと、すまん。いつもの癖でな」
「い、いや・・・・良い。余も頭を撫でられた位で、気を悪くしたりはせぬ」
「では気が変わらぬ内に、早速始めましょう。まずは不肖それがしめが、兵法について講義させて頂きまする」
そして俺は一応空間から、ノートとシャーペンを取り出してスタートしたんだが正直な・・・・。
「・・・・驚き申した」
軍略の勉強が始まって、ほんの少しであったが俺も久々の勉強にワクワクしていた。が、幽がぼそりと漏らしたのはそんな一言だった。
「お見受けするに兵法の基礎は出来ておるようでしたから、何かの書を学んだ事はあるのだろうとは思うておりましたが・・・・」
「一真様。魏武注孫子は、それ程お読みに?」
「それ程というより全部読んだし、孫子もだけど忘れてると思うが、俺の妻らの中には曹操とかもいたからな。あと諸葛亮とかにも結構読まされたし。書かれていない所も詳しく解説してくれたし」
「六韜三略もそれなりに読み込んでおられるようですし、それに妻の事忘れておりました」
「まあな・・・・色んな兵法書を読まされたしな」
「であれば、この辺りは省略しても構いませんかな」
「まあ一応読むから、ザッと流してもらえればそれでいい」
そう言いながら、幽は孫子以外の軍略関係の本を山の中から引き抜く。軍略を抜いても、まだこれだけあるのか。まあ何とかなるだろうが、それから結構経つが軍略が終わった。
「では次は、礼法と参りましょうか」
「おうよ」
「礼法なら余が直々に教えてやろうではないか」
「双葉様。よろしくお願い致します」
「何じゃと!」
「わ、私ですか?」
「どういう意味じゃ幽!余では不服と申すか!」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ