十三章 幕間劇
蹴鞠×恋人(愛妾)
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か?私は既に、一真様に全てを捧げた身ですので」
「し・・・・詩乃殿!?」
「・・・・雫が何を考えているのか大体想像は付きますが、私はあの稲葉山で既に一度死んだ身ですから。この身も魂も既に、あそこで助けて頂いた一真様にお預けしています。叶えられたら愛妾でしょうが、この想いは何一つ変わりません。行きましたよ、雫」
へぇー、あの詩乃がそう思っているのか。それは嬉しい事だ、叶えられたらではなくもう叶っているのではないのか。雫は、慌てていたが蹴り返した。その後再び沙紀の方に行った。
「ころはどうなのー?」
「私はこんな身分だもん」
「ころさん、先日の指揮ぶりもお見事でしたが?」
「私はただの尾張の野武士だよ。祖母ちゃんよりも前の家系ですら、分からないくらいの家だから。縁があって、一真様にお仕えしているけど、一緒にいるだけで十分なんだけど。欲をいえば、久遠様と同じ恋人にはなりたいと思っているよ」
「ころさん・・・・」
「双葉様、行きましたよー」
双葉に蹴鞠が来た後に、雫に行ってから沙紀の方に行った。桜花や結衣は、上手くディフティングしてた。雫も聞かれたら、恋敵が増えたようだった。書物や報告で知った俺と実際に見た俺は、どうだったか?と聞かれたようで、答えは言ってなかったけど悟られたようだ。
「あれ?蹴鞠は?」
「行ったのー!」
「わ、話に夢中になりすぎた!」
「ひよっ!」
「さ、流石にあれは無理・・・・っ!」
必死に鞠が蹴り返した蹴鞠は、ひよ達の遥か外。いくらひよが身軽でも、早々追いつけるものではなかったが。
「お任せなさい!ちょいやー!」
「う、梅ちゃんっ!」
「ハニーのお話と聞いて!」
「うわぁ・・・・梅ちゃん、地獄耳ー」
「わーい!梅ちゃんも蹴鞠するのー!」
「あら、そちらの方はどなたですの?」
「沙紀さん達は、一真様の部下で妻だって」
「そうなのですの!」
ところでさっきまでどこにいたの?と聞かれた梅は、小鳥と遊んでいたと。ひよ・ころ・詩乃は、いくら友達が少ないからってねーと思ったと。小鳥というのは、例え話だったようだが。鞠まで本気になってた。ちなみに沙紀達は苦笑い。
「も、もぅっ!そちらに行きましたわよ!」
「あ、はい・・・・」
「ひゃ・・・・っ!?ふ、双葉様っ!?」
「ええっと・・・・えいっ」
「ころ、行きましたよ」
「はーい」
「ど、どうして双葉様がこのような所に・・・・!?」
「一真隊の皆様とは、その・・・・お友達ですので」
「鞠ともお友達なのー」
「はい。鞠とも・・・・ね?」
「ねー!」
「・・・・ま、まあ、鞠さんは今川家の方ですから分
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