暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十三章 幕間劇
恋人発言×逢引からの発展
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「つけて付けて来た、だ何て人聞きの悪い。むしろ影ながら応援してあげてたんだから、んふ」

「そんなニヤニヤ笑いを浮かべた応援なんていらーん!」

またいつものように、二人で言い合いを始める。

「ふむ・・・・一真さん、こっち」

「はいよ」

腕を掴まれたので、一緒になって走って行った。さっきの小物屋から少し離れた大通りであるが、雛は俺の右腕にぎゅーっと抱き着いている。

「何となく予感はしてたけどな」

「和奏ちんはもう十分楽しんだでしょ。と言う事でこれからは雛の番♪」

予想はしていた。雛の考えている事は、分からないけどこうなる事は予感してた。

「それにしても、一言ぐらい言った方がよかったのでは?」

「いーのいーの、気にしなーい」

そう言いながら、更にぎゅーっとしてくる雛。あと何か柔らかいのが当たってるが、絶対ワザとだな。

「ところで和奏ちんは小物屋だったけど、雛はどこに連れてってくれるのかな?」

「うーんとだな、雛は目的地を決めるというより、何か面白いモノがないか探してブラブラするのが好きだろ?だから大通りを見て回ったら楽しいな?と思ったんだが駄目か」

「だ、駄目じゃない・・・・よ」

「ならよかった」

「でもよく分かったね。雛がブラブラする方が好きだって・・・・」

「普段の気ままな行動を見れば誰でも分かるぞ」

「気まま・・・・雛はそんな風に見えていたのか。恐るべし一真さんの観察眼」

観察眼、ねえ。まあ隊員三百名とずっといるからな。特に女性隊員とは、観察していて何が好みなのかが分かるからな。これも経験豊富になってきた証拠だと思う。

「あと雛。腕に抱き着くのは良いのだが、約束だと手を繋ぐんだろ」

「雛は特別扱いされたいんだよ〜ごろごろ〜」

かなりぎゅーっとされているが、悪くはない。いつもはマイペースな雛だけどこういう雛も良いよな。

「何で雛の頭を撫でてるの、一真さん?」

「んー。ちょうど撫でたいと思って撫でてるだけさ」

「ふにゃぁ〜〜」

例えなら猫だな。この笑顔を撮る為に、デジカメを透明にして撮った。後ろにいる和奏達がいたが、もう時間なのか。

「うわぁ、雛ちゃんのこんな顔、初めて見るかも」

「あれだけ蕩けた顔しといて、よくボクの事を恋する乙女とか言えたもんだよな」

「雛ちゃんだって十分恋する乙女だよねぇ」

「ほら雛、一真の事返せよ!時間だぞ!」

「世話しないなぁ、和奏ちんはぁ」

「お前が言うなっ!ボクが犬子と喋っている隙にこっそり連れ出した癖に!」

「あはは、時間短縮だよ」

「うるさい!余韻くらい味わいたかったんだからな!」

腕に雛をぶら下げたまま大通りを
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