十三章 幕間劇
恋人発言×逢引からの発展
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
「つけて付けて来た、だ何て人聞きの悪い。むしろ影ながら応援してあげてたんだから、んふ」
「そんなニヤニヤ笑いを浮かべた応援なんていらーん!」
またいつものように、二人で言い合いを始める。
「ふむ・・・・一真さん、こっち」
「はいよ」
腕を掴まれたので、一緒になって走って行った。さっきの小物屋から少し離れた大通りであるが、雛は俺の右腕にぎゅーっと抱き着いている。
「何となく予感はしてたけどな」
「和奏ちんはもう十分楽しんだでしょ。と言う事でこれからは雛の番♪」
予想はしていた。雛の考えている事は、分からないけどこうなる事は予感してた。
「それにしても、一言ぐらい言った方がよかったのでは?」
「いーのいーの、気にしなーい」
そう言いながら、更にぎゅーっとしてくる雛。あと何か柔らかいのが当たってるが、絶対ワザとだな。
「ところで和奏ちんは小物屋だったけど、雛はどこに連れてってくれるのかな?」
「うーんとだな、雛は目的地を決めるというより、何か面白いモノがないか探してブラブラするのが好きだろ?だから大通りを見て回ったら楽しいな?と思ったんだが駄目か」
「だ、駄目じゃない・・・・よ」
「ならよかった」
「でもよく分かったね。雛がブラブラする方が好きだって・・・・」
「普段の気ままな行動を見れば誰でも分かるぞ」
「気まま・・・・雛はそんな風に見えていたのか。恐るべし一真さんの観察眼」
観察眼、ねえ。まあ隊員三百名とずっといるからな。特に女性隊員とは、観察していて何が好みなのかが分かるからな。これも経験豊富になってきた証拠だと思う。
「あと雛。腕に抱き着くのは良いのだが、約束だと手を繋ぐんだろ」
「雛は特別扱いされたいんだよ〜ごろごろ〜」
かなりぎゅーっとされているが、悪くはない。いつもはマイペースな雛だけどこういう雛も良いよな。
「何で雛の頭を撫でてるの、一真さん?」
「んー。ちょうど撫でたいと思って撫でてるだけさ」
「ふにゃぁ〜〜」
例えなら猫だな。この笑顔を撮る為に、デジカメを透明にして撮った。後ろにいる和奏達がいたが、もう時間なのか。
「うわぁ、雛ちゃんのこんな顔、初めて見るかも」
「あれだけ蕩けた顔しといて、よくボクの事を恋する乙女とか言えたもんだよな」
「雛ちゃんだって十分恋する乙女だよねぇ」
「ほら雛、一真の事返せよ!時間だぞ!」
「世話しないなぁ、和奏ちんはぁ」
「お前が言うなっ!ボクが犬子と喋っている隙にこっそり連れ出した癖に!」
「あはは、時間短縮だよ」
「うるさい!余韻くらい味わいたかったんだからな!」
腕に雛をぶら下げたまま大通りを
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ