十三章 幕間劇
恋人発言×逢引からの発展
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一真にそんな話したっけ?」
「聞いてないが、普段身に付けてる物を見てな。こういうの好きそうかな?と思った訳だ。甘い物も好きそうだけど、こういう店の方がいいかなと思ったんだが」
「・・・・・」
「どした?気に入らなかった?」
「ううん、凄く気に入った」
「なら良かった。逢引を何百からしてるからな」
「うわー・・・・そりゃ慣れている一真が凄いや」
まあデートを何百とかもう覚えてない。お、いいのがあるじゃないか。
「和奏、ちょっとこっち来い」
「ん、何々?」
「この簪、和奏に似合うんじゃないかって」
「へぇ・・・・結構好きかも。一回試してみようかな」
と言って鏡の前で、俺の薦めた簪を髪に挿す。こういうので喜ばれると、選んだ俺としては嬉しい。
「調べて正解だったな。この店はな、天の眼というより俺達が乗ってきた船で調べたんだ」
「船って・・・・あの時デカくて空を飛んでる船だったよな?この町の事全て把握してるのか?」
「まあな。そして調べたい時にはこれを使って検索すると・・・・ほら、今印が付いてるのは俺達がいる場所を差している」
俺はスマホを出して説明して見せたら、和奏は驚いていた。この町の詳細もだけど、どこに店があるのかとかも。最新のGPS機能だし、正確に言うと衛星カメラが俺達を見ている。
「さてと・・・・それ気に入ったのなら買うが」
「え、え、いいのか?」
「当然だ。逢引中に女の子が欲しい物があったら、買ってあげる範囲なら買ってあげるのさ」
「あは、あ、ありがと!」
で、俺はその簪を買ってあげて和奏に渡した。お、そうだ。
「和奏、その簪をつけたまま俺と隣に居てくれるか?」
「え、いいけど」
といって買ってあげた簪を挿した和奏。俺は空間からデジカメを取り出した。そして、セルフタイマーを付けて浮かばせてから撮った。
「わっ、な、何だそれ!?」
「これか。これはカメラと言ってな、写真を撮るための物だ」
と言っても理解できないので、俺と奏と優斗が写っている写真を取り出した。
「これは映し絵か?」
「違うよ。これで撮ったんだよ」
と言いながら、写真を返してもらった。そしたらどこからか会話が聞こえる。
「見て犬子、和奏ちんの顔。どこからどう見ても恋する乙女だよねぇ」
「こっちまで照れ照れ臭くなってきちゃうけど・・・・可愛いなぁ和奏」
商品棚から隠れている雛と犬子。
「お前ら何をしている?」
「そろそろ交代の時間で〜す♪」
「え?もうそんな時間?」
「楽しい時間はすぐに過ぎちゃうんだよ〜」
「くっ、こんなにすぐに現れるなんて、お前らずっとつけてきてただろ!
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