十三章 幕間劇
久遠と一緒に
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も似合うぞ」
「じゃあまた・・・・機会があればな」
「うむ。楽しみにしている」
「で、菓子は?」
話が脱線してたから忘れていた。俺は全翼をしまってから立ちあがり、久遠の背中に抱き着く。その後に、久遠の目の前で空間から菓子を取り出した。
「ここにある。崩れていないぞ」
「落雁か・・・・」
何か黙ってしまった。俺は少し考え込み結果、久遠の口に運ぶ事とした。
「久遠、あーんしてくれ」
「あ、あーん」
背中に張り付いているのか、俺の胸には久遠が砂糖菓子を噛み砕く揺れを感じた。確か久遠基準って、あーんをするのは恋人達が愛を深め合うという南蛮の習慣だったか。俺は普通にやっているから、スタンダードな基準かは知らん。ただ考え方が違うだけだ。
「もう一つ食うか?」
「ああ・・・・あーん」
その言葉に落雁を差し出せば、また小さく開いた口に入れた。
「むぐむぐ・・・・一真」
「何?」
まだ欲しいのかなと思ったが違うようだ。
「お主が来て、もうどの位になる」
「そうだな。田楽狭間の時からだから・・・・だいぶ経っていると思うぞ」
「ふむ。色々あったな」
「まあな。正直ありすぎだが、俺らの兵器を持ってきて正解だったと思う」
「田楽狭間から美濃攻めであろう」
「美濃攻めする前に、墨俣に城を築いてから詩乃を保護後に美濃攻めだな。美濃を取ったら、堺や京にも行ったろ」
墨俣に城を築いてる時に、大天使化で城を構築した。戦ったり忍び込んだりしたが、降下作戦で本丸にいた者の頸を刎ねたりしていた。
「天下に蔓延る鬼の現状を知り・・・・それを退ける為、ようやくここまで来た。それと一真の本来の使命も聞けたし、第二の姿も見れた」
ああ・・・・あれね。黒鐵改になったり、その場で助けてくれたヴァーリの力もあって赤白龍神皇帝になれた。ゼットン強化体を倒した後にドライバーとメモリを渡されたが、使う時が来るんだと未来予知があった。それと赤龍帝の力も。
「・・・・スマンな」
「何がだ?」
昔の道のりを呟いたと思えばいきなり謝れた。
「田楽狭間でお主と会った時は、こんな事になるとは思ってもいなかった」
「ふむ。俺は未来予知によってか直勘だったが、でも愛妾のお蔭で奏も桃香達・・・・劉備達な。許可をもらったんだし」
「本当は戦わせる気はなかった。精々、我に来る縁談を突き返す口実になれば良い位にしか思わなかったのだが」
「忘れていると思うが、俺は神でもあって軍人でもある。戦う覚悟等、この世界に来る前から思っていた。それに人を殺す事も慣れている」
「そうか・・・・そうだったな」
この世界は、鬼が絡んでくる世界だとは知っていた。天
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