十三章
新たな力×禁裏のお墨付き
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「はぁ〜・・・・二人共お気楽だねぇ」
俺は無言になってしまった。目を瞑りながら。
「一真・・・・相談もなく、このような事を決めてしまった事。許してほしい」
「・・・・久遠」
俺は目を見開き、目を逸らそうとする久遠を呼び俺の目を見させる。俺の目の色は、大天使化の時の目の色だ。
「前を向いて俺の目を見よ。そして久遠の心にある想いを自分の口で伝えろ」
「想い、を・・・・」
呟いた久遠が、俯いていた顔を上げた。少し赤く腫れた瞳を隠す事はしないで、俺の目を見つめる。初めて会った時と同じように強い意志を感じさせる力の眼差しがあった。
「一真・・・・我は・・・・我はお前を愛している。妾でも関係ない。だから我を愛せ・・・・そして全ての女を愛してやれ」
「その想い、受け取ろうではないか。きっと俺の妻である奏もそう言うはずだし、それに俺はいつでも力を貸すからな」
この国から鬼を殲滅する為には、俺いや我の力が必要だろう。それにまたゼットンの襲来があったら、俺はこのメモリで戦うだろうしな。
「分かってくれるなら助かる。それに幕府だけではなく、禁裏のお墨付きを得たとは言え、大丈夫だろう。お主には沢山の妻がいるからな」
「本来ならオイタはしないようにと注意しますが、神様である貴方様に注意など出来ません。それに妻も沢山いるんですから」
「ふっ、日の本開闢以来幕府から禁裏からも、一夫多妻制を許可書を貰ったのは一真だけだろうて」
「オレはいいと思うぜ。初めて会った時から認めてる男なんだからな」
「全く。幕府お墨付きの一夫多妻制か。これから忙しくなるな」
「天下御免のお墨付きだ。男としての覚悟ならとっくに出来てるだろうに」
「人として神としての一真様なのですから、独り占めをしては駄目だと思います」
「と、主様に一目惚れしておった、余の妹は鼻息を荒くして言うておるが?」
俺は桃香達と一緒にいた世界の事を思い出したが、確か三つの国の王達は天の御使いである俺を共有する事とか言ってたが、まさかこの外史でもそうなるとは思わなかったな。そう考えてたら、双葉はたくさん可愛がってくれと言ったので、俺は無言で頭を撫でた。
「共々よ!鬼との戦いは我らの勝利なるぞ!」
「勝ち鬨を上げよ!」
こうして久遠の堺行きから始まった、一連の状況は一先ず閉幕した。今回俺の第二の姿を見せてしまったが、まあ大丈夫だろうよ。次は越前だが、越前攻め時に何かが起こりそうだ。一葉と共に行くが、俺の立ち位置は余り変わらないと思った。幕府からの許可書貰う以前から、既に数十人の妻達がいるからか。これからまだまだ増えそうだな、と思ったが何人増えるんだか。
「さてと・・・・俺は一度船に戻る」
「
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