十三章
戦(5)
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!赤母衣ぶっ飛ばして鬼の奴らに先槍つけんぞ!」
「応っ!」
「むー!負けるな赤母衣衆ー!一真様を確保するのは私らなんだからー!」
「応っ!」
「「全隊、突撃ぃぃぃーーーーっ!」」
そのまた一方二人の家老である壬月と麦穂は。
「あの馬鹿共は、まだ一騎先駆けの武者の真似事か」
「うふふ、元気が良くていいんじゃありませんか」
「限度がある。三若が暴走せぬよう、手綱を頼むぞ」
「はい、承知しておりますよ」
一方俺は空を飛んでいたが、改めて凄い仲間だなと思った。鬼の背後から襲い掛かった織田の軍勢は、虚を突いたとはいえ、数多居る鬼たちを叩きのめしながら二条館に向かっている。俺がいると思って進んでいるんだろう。何せ先行して、二時間ぐらい鬼と少数で戦っていたからな。
「これで鬼と互角以上に戦えることを証明できた・・・・という事でしょう」
「戦況を見るに、ようやく切所まで来たという事でしょうな。ですが・・・・」
ふむ、もう一押しってことか。俺は上昇したが、戻って行ったけど。一葉のお家流で何とかしようとしているが、俺に任せてほしいね。
「トレミー、MS隊とIS部隊は動きがあるまで待機してろ!」
『了解』
「でも私達にはもう後詰めが・・・・」
「俺に任せろ!!!」
「あれは・・・・一真様?どうして戻ってこられたのです?」
「一葉のお家流にてやろうとしていたようだが、ここは俺に任せろ。ここでの鬼退治は終わりだ」
「余にも任せてほしい。一緒にやろうではないか!」
「いいだろう」
と言って、俺は一葉の隣で浮かんでいた。
「余には見る事能わぬ歴史が流れると言われる、三千大千世界。その歴史は古の時代から、余らとは違う余らがいる現世、果ては遥か来世が数多存在し、等しく時が流れているという。古の古刀よ。余の知らぬ現世の業物よ。遥か来世の新刀よ。辿り着く事能わぬ世界の想刀よ。その力を余に貸すが良い」
出てきたな、呪文のように紡がれる言葉に呼応し、蛍の光のような光玉が、一葉の周囲に集まっていく。俺も準備しないとな、ストフリモード。腹にも砲台で腰にはレールガン兼スラスター。そして翼は青い翼と共に10個のビットを飛ばす。ミーティア装備させて、マルチロックオンシステム作動!
「丙子椒林剣よ、金銀鈿荘唐太刀よ。童子斬り安綱よ。鬼丸国綱よ。長曾祢虎徹よ。和泉守兼定よ」
刀の名を呼ぶたびに、まるで一葉に寄り添うように刀たちが顕現する。そしてその数は、百になりそうになったとき。
丙子椒林剣は、7世紀作の直刀で現代では日本の国宝に指定されている。
金銀鈿荘唐太刀は奈良時代(8世紀)正倉院御物。
童子斬り安綱は、平安時代の伯耆国の刀
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