十三章
戦(5)
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「強い、ねぇ。・・・・押し返すというよりも、何と言うか・・・・虐殺してますなぁ」
「まあな、森一家らしいといえばらしい」
「ふむ。血飛沫がまるで霧のようだ。この世の風景とは思えん美しさがあるな」
「お頭ー!援軍です!援軍ですよー!」
「何とか間に合ったようで、何より・・・・」
「・・・・あれが昨今、噂に聞く、織田上総介様の軍勢なのですね」
「見惚れるのは陣を整えてからにしましょう。・・・・一真様御下知を」
本来なら空に行かなければならないが、まだドウターは停滞しているようだ。なので、おそらくこの戦が終わるころに地上に降りるのではないかと思っている。
「よし。姫路衆、八咫烏隊、それに一真隊の鉄砲隊と黒鮫隊の射撃班は集結!崩れ始めた鬼達を薙ぎ払え!」
「はっ!」
「はーい!」
「・・・・(コクッ)」
黒鮫隊のは、通信機で言ったから80名が集まってくるだろう。狙撃班はそのままで、狙撃しろと言ってあるし。
「小波!」
「お側に」
「各所の様子は?」
「両箇所とも、援軍が到着しております。南門の方は援軍に呼吸を合わせて挟撃を開始致しました」
「なら、あとはここだけだ。小波もここで戦え」
「ここでですか?」
「ああ。俺はちょっとやる仕事があるんでね。俺の代わりに皆を守ってほしいんだ。君の力が必要だ」
「・・・・承知!」
「これより反撃に移る!一気呵成に鬼を討つぞ!」
「「「応!」」」
「さてと、俺も仕事に行ってくるわ」
「主様、どちらへ?」
「ちょいと空にな、俺の本来の使命は鬼を倒すことと他にあるんでね。来い!黒鐵!ISモード!」
俺は仲間達の前でISを展開。光り輝くと同時に、黒い装甲が俺を包み込んでから全身装甲になった。
「そ、その姿は!双葉を攫った時と同じ黒き鎧の者!まさか、正体が主様だと言うのか」
「悪いな。隠してたのは悪かったと思っている。が、俺の使命があるのでね。野郎共!ここは任せた」
『おおおおおおおおおお!!!!』
「という訳で行ってくるわ。久遠に聞かれたら空にいるとでも言っといてくれ。ではな」
俺は空に上がった。俺達の敵であるドウター殲滅のためにな。一方母衣衆である和奏達は前に前に行こうとしていた。
「犬子ぉ!ボクの前を走るんじゃねーよ!」
「あははっ!和奏はずーっと私の尻尾を拝んでれば良いんだよー♪」
「てめっ!鬼より先に成敗してやる!」
「はいはーい、喧嘩している二人は放っておいて、滝川衆は左に回り込むよー」
「ああ!抜け駆けすんなよ雛ぁー!」
「犬子とじゃれてる和奏ちんが悪い。おっさきー」
「くっそ!おい、ボクの黒母衣衆
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