十三章
戦(3)
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「どこからだっ!?」
「ご主人様。正体不明の集団が乱入し、鬼の横腹に向けて一斉射撃をしたようです」
「小波、無事で良かった。それより正体不明とは何だ?久遠達ではないのか?」
「はっ。少なくとも自分が知る指物ではありません」
「ふむ・・・・どのような紋があった?」
「藤巴紋と・・・・もう一つ、藤巴と橘が描かれた指物がございました。その他に、八咫烏の紋をあしらった装飾を纏った、少人数の鉄砲集団が、先程の集団の逆方向から発砲したようです」
「ふむ。藤巴と橘の紋は、確か・・・・」
「播州・御着領主、小寺家の家紋ですな」
「幽か。双葉はどうしている?」
「双葉様ならば、南門の守備がそこそこ安定しているようで、エーリカ殿が護衛を名乗り出てくださいました。で、手が足りないようでしたので、それがしも助勢するべく、こちらに来た次第」
「うむ。では手伝え」
「御意」
幽が来た頃に、俺は北にいる野郎共に向かってフルオートで撃ちまくれと指示した。ここの鉄砲より俺らの方が優秀だと分からせるために。あとグレネードランチャーを使用許可。
「トレミー、現在どうなっている?」
『はっ。現在八咫烏の者と小寺家のというより、小寺の客家老である黒田家の官兵衛かと。その鉄砲集団が鬼を射殺しております。あと黒鮫隊もですが』
「それについては、俺から指示を出した。フルオートでグレネードランチャーもな。とりあえず監視を頼む。あとゲートの方もだ」
『了解です』
俺が指示を出してる頃には、一葉や幽が所属不明の者達について話してた。あと狙撃班も全員北に向かって撃てと命令をした。
「お二人さん。のんびりしている暇があったら手を動かしな」
「この機に反撃するの!」
「うむ。・・・・幽よ。久方振りに舞うか?」
「御意。我が児手柏を振るうとなれば、曽我物十番斬りなど如何でしょうかな?」
「なるほど。今宵に相応しい」
「おーい幽さーん!八咫烏隊到着だよー!へへー、公方様の危機に駆けつけたんだから、お給金は弾んでくれるよねー!ねー!ねー!」
「雀か。やれやれ、相変わらずやかましい事で・・・・」
「烏よ。良く来た。これからも余を守れ」
「・・・・(コクッ)」
「ではでは八咫烏隊、公方様の直衛についちゃいます!烏お姉ちゃん、準備は良ーい?」
「・・・・(コクッ)」
烏と呼ばれた少女が頷き、背負っていた物を取り出す。やがて目の前に現れたのは。
「へえー、対戦車ライフルか」
この時代の火縄銃より長いからそう思った。しかも折り畳み式とは、こちらもオーバーテクノロジーを持っているが、まさかここにもあるとは。
「準備は良いようだな。・・・・では幽
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