十三章
戦(2)
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てくるが、シールドビットにより押さえ込み纏めて射撃する。城門前には、俺、鞠、一葉を中心にして、纏めて殺る。
数の違いは、圧倒だけどそれを士気でカバーしてる。俺は片手で剣を持ちながら銃での乱射をする。倒しても倒しても減らない鬼達に、長柄と弓組も頑張っている、壁に登ろうとする鬼に対しては射撃班が撃っている。単純な生命力の違いは大きい。連携で何とかなっているが、人間の力には限界がある。足軽達を下がらせてIS部隊の一斉射撃。
「今の内に少し休んでおけ!休んでる内に俺らの特殊部隊が押さえる。黒鮫隊はこいつらが出れる時になったら教えろ」
「了解です」
IS隊の火力にビビっているのか、鬼達は一度下がった。これを機に俺はIS部隊に撃ち方やめと言ってから、再び俺の周りに金色の剣を浮かび上がらせた。短い一言でいうと一斉に串刺しにする。とここで、後ろの兵達も回復した。
「お前ら、諦める必要はないんだ。今は目の前の敵をやる事だけを集中しろ!」
「応っ!俺達はまだやれる!」
「へへっ、さすがお頭、良い事言うねぇ!」
各所からの賛同の言葉で、士気は上がる。
「な、何だこいつは!」
「右か。鞠!俺と一葉は右に行く。ここは任せる!黒鮫隊もだ!」
「了解!」
「分かったの!たぁー!」
さっきまで善戦してたけど、崩れ始めたので右に行ってみた。駆け寄ろうとした時、邪魔をするところだった鬼を斬ろうとしたら弾いた。
「ほう。知能がある鬼か」
「カッカッカッ!小童の鈍ら刀に斬られる程、この釣竿斎、まだ耄碌はしておらんわ」
「へえー、・・・・鬼が喋るとはな。中級か?」
「鬼・・・・鬼か。確かに見た目は鬼となったが、人の皮を被っていた頃より、甚だ気分は爽快よ」
何か押し返されてるが、わざとそうしている。本来ならこんな奴は斬っている。
「この釣竿斎宗渭に逆らいし、小童公方の頸を頂きに参ってやったのだ。有り難く思え」
「ほお・・・・」
「さあ義輝よ。その頸を寄越せ。貴様の頸と胴、引きちぎって、公方の生き血を啜ってやろうぞ」
「余の血を啜ると?・・・・下賤で穢れた貴様ならば、腹を下す事になるぞ?」
「下してみたいものよな。高貴なる者の血を浴びる程飲んで!」
「・・・・口が臭いな。去ね、下郎」
「ガハハハッ!この姿に恐れをなしたか、小娘が!剣聖将軍などと持て囃されておっても、所詮は小娘。精々恐怖に震えておれば良い!泣いて、喚いて、怯えて顔を歪める貴様のその細頸、一捻りで引きちぎってくれるわ!」
コイツの声は、響けば響く程不快な感情を呼び起こす声だ。一葉は黙っていたが瞳は燃えていた。怒気を纏いコイツに近付くので、こいつから離れる。
「任せたぞ、一葉」
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