十三章
戦(1)
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「一人で五匹のをやるとは、さすが主様じゃ」
今の剣は聖なる力により、刃のところを熱くしている。熱したナイフでバターを切るように、鬼達を斬り裂いた。
「さあ鬼達よ。覚悟!」
今俺の目の前にいるのは、十匹の鬼だけど。さて、どう料理しようかなと思ったら、鞠がお家流を使ってきた。
「一真、今行くの。随波斎流!疾風烈風砕雷矢ぁーーーーっ!」
鞠の声と共に現れた光弾が、俺の目の前にいた十匹の鬼達に向かっていく。刀や腕から強力な鎌鼬を飛ばす(疾風)と特定の場所に鎌鼬を起こす(烈風)。特定の場所に鎌鼬を起こし、下から上に攻撃しながら、横から同じく鎌鼬をぶつけて、左右に切り裂く(疾風烈風)。それが鞠のお家流だ。
「おー、今のが鞠のお家流か。凄いぞー!」
「えへへなの!」
だけど、三人でやっているがキリがない。破られた城壁から続々と鬼達が侵入してくるようだ。
「倒せど倒せども、次から次へと湧いてくるの。まるで蟻のようじゃ」
「どうするの?一真ー?」
「ちょっと待て」
「(小波!そっちはどうだ?)」
「(鉄砲組の活躍により、今の所は危なげなく守備が出来ております)」
「(しばらくは大丈夫って事か。何かあれば知らせろ)」
「(はっ!)」
小波との会話を終わらせて、次は通信機で喋った。
「今のところどう何だ?南の城門は?」
『今の所平気です。鉄砲隊と弓の連携も凄いですが、我々もやっています』
「よし、他の方角の諸君はまだ鬼は来ないか?」
『北班異常なし』
『東班もです』
『同じく西も』
「異常があればすぐに知らせよ。いいな!」
『北班/東班/西班了解!』
「主様、あちらはどうじゃった?」
「今の所平気。他の方角も今の所異常無し。問題はここだな」
「城壁、破れちゃったもんね・・・・」
「ああ。こうもぞろぞろと来られると厄介だが」
そう会話をしていると、鬼は城壁の割れ目から続々と侵入してきた。その数は五十か、長久手を思い出すな。ん?五十の鬼の眼は俺を見ているな。なぜだ?・・・・そうか。正確には俺ではなくこの剣か。聖剣エクスカリバーだし、聖なる力もあるが逆に敵を呼ぶ効果もあるんだったな。
「このままではマズイが、さてどうしたものか」
「ふむ・・・・どうやら主様が狙われているようだな」
「皆が一真を見てるの・・・・・その刀のせいかもなの」
「さて、この場では余のお家流が使えるときぞ。余の思い人を守るために、余の全力を持って鬼を討つ。見ていろ主様。おぬしの恋人が真の力を」
「任せる」
と言って、下がった。足利のお家流、しかと見せてもらうぞ。
「一真は一葉ちゃんのする事を知ってい
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