十三章
神仏の共有
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ょんっ!」
「どこぞでおなごが噂しておるな。お主を夜空の下で盛大に話しているのではないのか?」
「あははっ!一真だったらありそうなの!」
「まあ、こういうのは噂でくしゃみするからな。ところでさっきの恋人になる件、あれはいったい」
「余の口から説明する気はないが、もう分かっておるのじゃろ?」
「推測だけど、一葉と双葉を恋人にするんだろう?」
「正解じゃ。双葉も余の可愛がってくれ」
「そのためには、生き残らないといけないな。余計に燃えてくるぜ」
「燃えるのは構わんが、余の力をお主に貸そう。その代りお主の力を余に貸してくれ」
俺は当然と言いながら、一葉をそっと抱きしめる。いきなりの事で、驚いたがこれから恋人になるんだからな。
「よ・・・・良きに計らえ」
「ああー、一葉ちゃん、羨ましいのー」
「ははは。鞠はまた今度な」
言いながら、俺は一葉の身体を強く抱きしめる。
「一葉は俺が守る。だから一葉も俺の背中を守ってくれ」
「・・・・・ふふっ」
俺の腕の中で、緊張してたが軽くなったようだ。それと同時に神の力で緊張を解しているから。
「余も誓ってやろう。主様は余が守ってみせる。だから主様は余の背中を守ってくれ」
「主様ね、まあ呼び方に関しては気にしないけど」
と言って一葉から離れた。通信機からは少しずつだが、狙撃で減らしていると。
「はいはいはいはいなの!一真、次は鞠の番なの!」
ぴょんぴょんと跳ねながら、鞠が俺の傍に寄ってくる。
「いいよ。おいで鞠」
「うんなの!」
俺の腰に手を回し、ぎゅっと抱き着く鞠の身体を、しっかりと包む。
「鞠の事も俺が守ってやるが、俺の背中は一葉同様鞠が守ってくれ」
「うん!」
『隊長、来ます』
「分かった、いよいよ来たか」
「南で鏑矢が上がったようだが、上がる前に来るとは便利だな」
「戦いの始まりなの!」
「ああ、行くぞ!」
俺は、南門に行く。追いかけるように、一葉と鞠も追いかける。
「小波!」
「お側に」
「小波の力は、一真隊にとっては鍵だ。一真隊の仲間達と俺達の繋ぎを頼む」
「承知」
「あとは、・・・・そうだな。影から鞠と一葉を守ってほしい」
「しかし・・・・その場合、自分はご主人様を守ることができません」
「構わん!俺は俺の部隊の者たちが守ってくれるからな。だから、頼む」
「分かりました。ですが、あの・・・・ご主人様もどうか無事で」
「ありがとな。小波も無事に帰ってこい。また鍋で一緒に食べようじゃないか」
「自分如きが、また参加してよろしいのですか?」
「当たり前だ。仲間と一緒に生き残
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