十三章
情報交換×敵軍発見
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を守る」
「お姉様・・・・」
「言いたい事は分かるが、少し違うな」
「ふむ?どういう事だ?」
「命を賭けるのは俺達の仕事だ」
言いながら、横に座っている仲間達を見ると、皆が力強く頷く。
「俺にとっては、一葉も双葉も玉だ。それは神の姿になっても変わらない。久遠が軍勢を引き連れて援軍に来るまで、その玉を守るのが俺達の仕事。だから、一葉も双葉も守ってやる」
「一真様・・・・」
そう言ったら通信機から連絡が入った。それと同時に小波から念話がが入った。
『隊長。敵軍発見。恐らく鬼だと思われますが、桂川を渡ったそうです』
『敵軍発見。三階菱に五つ釘抜きの定紋を纏った異形の者共が、たった今、桂川を渡りました』
俺は立ち上がって部屋の外に行った。一葉や双葉に幽はどうしたんだろう?と思ったようだ。
「(数は?)」
『およそ三千』
「(了解。天の眼でも確認したが、詳細までは分からない。引き続き監視を頼む)」
『承知』
「待たせたな。詳細を聞こうか」
『はっ。敵は三千で全員鬼です。この事は黒鮫隊にも聞こえていますが、指示はどうしますか?』
「まだ待機だが、狙撃班は二条館屋根に上り、狙撃態勢を取れ。狙撃範囲になったら狙撃しても良い」
『了解しました』
といって俺は部屋に戻り、座った。
「敵が来た、三好衆三千。全て鬼だそうだ」
「来たとは何がだ?」
不思議そうに首を傾いたので、俺は小波のお家流・句伝無量を説明した後に俺が耳にはめている通信機を説明した。
「なるほど。お家流もだが、その耳につけてるのも便利な物だ」
「そうだな。小波のもだけど、黒鮫隊は主にこれを使って指示や報告なども行えるから便利だ」
言いながら、空間から鞘付きの刀を取り出して、腰に差して立ち上がった。
「幽。瀬田に早馬出せるか?」
「承った」
「一葉はここで双葉を守っていろ」
「ふむ。・・・・時に一真。お主の連れてきた兵の数は?」
「一真隊とエーリカからの寄騎での合計は百十。二条館の兵は二百。そして黒鮫隊は三百。全部合わせると六百か」
「合計六百であるな。・・・・その兵、全てお主に任せよう」
「何?」
どういう事だ?と首を捻りながら幽を見ると珍しく真面目な顔をしていた。
「お任せしますよ、一真様。それがしが双葉様を守る。・・・・それで宜しいのですね?」
「うむ任せる」
「御意」
「ならばここは、俺が仕切らせてもらう。詩乃も頼むぞ」
「御意。ならば一真隊の指揮は任されましょう。我が才を振るうに足る戦場。一真様からのご命令とあれば、存分に戦ってご覧に入れましょう」
「よし俺達も行くぞ!表
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