23話:久しぶり
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だから、変態魔女は美琴に提案するのであった。
「でも、この5日間でミコっちゃんが一生懸命頑張れば、もしかしたらこの実験を止められるかもしれないんだぜ」
一生懸命頑張るとか生ぬるいレベルじゃないだろうけども。
「なに、この実験に携わっている研究施設を、実験のデーターもまとめてぶっ壊してこればいいだけの話だ。これで最悪のシナリオは回避できるはずだ。簡単だろ??」
「じょ、上等じゃない……」
………。
たしかアニメではカミやんが美琴たちの寮に潜入して、美琴が隠してあった地図には赤の×印が多く見受けられた。あれが実験所への破壊活動だったな。
そうか、今から始まるのか……この子の本当の戦いは。
もちろん、研究施設を破壊したところで5日には実験は再開するだろう。そこは敢えて、言わないんだな。
まぁでも、その時にはカミやんがなんとかする……変態魔女が考えているのはそういうことなんだろう。
アニメよりも多くのミサカ妹の命を救うことができるかもしれない。
じゃあ、美琴には酷だけど黙っておこう。
「本当にごめん、美琴。オレは協力できないから」
「………」
美琴に睨まれた。心がもげそうだ。
「ふん……知っているわよ、そんなこと。アンタに期待していないわ」
「………」
それはそれでショックだ。
さらに心がえぐれていく。
「つーか、ヒフミちゃんはこれからボクとデートなんだ。情熱的な夜はこれからだぜ」
「ふぇぇ……」
嫌だよ、お家に帰りたいよ。割とマジで。
いや、まぁ、何一つ解決していないというか、そもそも何故この変体魔女がミサカ妹に変身して一方通行をぶっ飛ばしたのか本当の理由も知らないし、というかオレをここに誘き寄せたワケとか問題は山済みである。
なので、
「ねぇ、ロリコン」
はい、オレがロリコンです。
「アンタもアンタで私の知らない内にいろいろヤバそうな事件に巻き込まれてるんでしょ? それで今回は目の前にいうこの変態ってワケよね」
「そ、そうかも知れませんぬ……」
「だから、なんとなく察せれるんだけど、アンタも頑張りなさいよ。私も頑張るから」
「う、うん」
「だから、次会う時は、お互い笑顔で会いましょ?」
「え、いいの?? また会えるの??」
絶交じゃないの??
「確かに今回のことはショックだったけど、アンタとは友達でいたいもんね」
「み、美琴……」
惚れてしまいそうなぐらいの笑顔だった。
変態が「おいおいナニ惚気てるんだい?」とか言って茶化してこなかったら求婚していたぐらいに。
「まぁアンタをイジメないと調子出ないのよ。
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