23話:久しぶり
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いし丁重に扱ったつもりだけど、さっきも言ったけど彼女を無情にも路地裏にポイしてきてしまったぜ。そのおかげで今頃彼女は誰か実験の関係者に回収されているだろう。きっと次の実験のための準備を進めるだろうね」
「なっ……つ、次って……」
………。
美琴は絶望する。
「ちょ、ちょっと待ってよ!! 次の実験って、アンタが一方通行をやっつけたじゃない。それでもまだ実験は続くって言うの??」
「そうだね。あの程度のダメージじゃ学園都市の技術であれば5日ぐらいで股間すら完治するんじゃないかな?? そしたらまた実験が再開される。もちろん、9982番な彼女からだね。かわいそうに」
「そ、そんな……」
………。
「そもそもだ、ミコっちゃん。今回の実験はキミが思っている以上に強大で、キミなんかが実験を阻止しようとするのは無理ゲーな話だったんだよ」
だから、それを知っていたヒフミちゃんはキミを見捨てたんだ、と余計な一言を。
「それに、セロリ君をぶっ殺して妹ちゃん達が救われるなら誰でもしているさ」
そんなイージーモードならヒフミちゃんもセロリ君をぶっ殺していたさ、とまたしても余計な一言。
言っておくが、セロリに勝てるのはごく一部の者だけだろが。誰でもじゃない。
「それにちょっと脱線するけども、もし仮にセロリ君をぶっ殺したとして、仮にレベル6シフト計画は凍結されたとしても、そこで終わりじゃなかったら? ミサカ妹ちゃんが良い例だ、科学者共の手によって2人目、3人目のセロリ君がクローン人間が作られ、無敵を目指すためのエンドレスな実験が再開したらどうするんだい?」
なにそれ、考えただけで怖い……。
「たぶん、今以上の地獄になるだろうね、このボクでさえ武者震いしてしまいそうだぜ」
「お前、そんなこと企んでないよな??」
「キミの苦しむ顔が見れるなら是非とも」
「………」
………。
「いやん、嘘だよ。そんな怖い顔しないでヒフミちゃん、ミコッちゃん!」
「「しね」」
オレと美琴の息がぴったりと合ったな、今。
もうため息しかでなかった。
「さて話を戻すけど。このボクがセロリ君を殺さなかったことには海より深い理由があったりするんだけど、そんな重傷を負ったセロリくんが治療中の今、ミサカ妹ちゃん達は命は奪われる心配がないのだけど、それもせいぜい5日ぐらいでまた実験が再開され再び地獄が始まるのはもう確定していると思うぜ」
変態魔女の手によって多少はシナリオが変更された。
しかし、結局のところ、ミサカ妹がセロリに虐殺される未来は変更することはできなかった。
セロリを止めない限り、実験は限りなく続く。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ