暁 〜小説投稿サイト〜
とある物語の傍観者だった者
23話:久しぶり
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向かってな。

「はじめましてだよね、御坂美琴ちゃん。ボクの名前はジャンヌ・ジェネロ。ヒフミちゃんの性ヒロインで妻だぜ」

「え、えぇぇっ、妻ァァアアアアアッ!??」

 嘘だよ、騙されんな。

 つーか、性ヒロインって何だよ。もの凄く嫌だよ。

「あっはっは、嘘だよ。でも、まぁ似たようなものだね、ヒフミちゃんはボクの『嫁』なんだぜ」

 似ているどころか一緒の意味じゃねーか。

「よ、嫁って、こいつ男よ……??」

 ………。

「おいおい何を言っているんだい、ジャパニーズ・カルチャーでは自分の気に入った人物を『嫁』にするのが風習なんだろ??」

「いや、それは間違った知識だけど…でもアンタさっき妻とか……ってどっちでもいいわよそんなこと!」

「おぉっ、いきなり怒鳴らないでくれたまえ。ビックリするじゃないか、ミコッちゃん」

「み、みこっちゃ……って、アンタも私をその名で呼ぶな!!」

 ミコッちゃんの心は大荒れ模様。

「アンタ、何者なのよ。あの子の姿で一体なんの真似よ? 実験の関係者?? 本物のあの子はどこなのよ??」

 そういえば、この問題もあったな。

 ジャンヌはそれを聞いて、ワザとらしく思い出したかのように手を打ち、

「あぁ、君のクローン・検体番号9982番なミサカ妹ちゃんのことかい??」

「えぇ、その私の妹は今日ここで実験する予定だったらしいわ。なのに、アンタがここにいてあの子がいない。一体どういうことよ……」

 この先は……あまり考えたくないな。

 しかし、

「そんなに睨まないでくれたまえ、キミの妹ちゃんは傷つけてやしないさ。神様に誓ってもいいぜ」

「そ、そう、なの……??」

 などと、美琴は変態の言葉に安堵しているようだが、「まぁ、そこら辺の路地裏でおねんね中だぜ」の一言がもう余計だった。

「お前、その子に無茶させたか??」

「いやいや、ちょろっと彼女の『データー』をインストールしただけだ、君が心配している事は何一つないのさ、愛Loveヒフミちゃん!!」

「うるせっ、お前のいう事をオレが信じると思ってるのか??」

「ボクの言葉を信じるか信じないかはキミ達の自由だ、勝手にしたまえ」

 まぁそうなんだけども。

「確かにキミとボクは衝突したが、それは昔のことだろ? 過去のことだぜ?」

「……水に流してくださいとかふざけたこと言うんじゃないじゃないだろうな??」

「いや、そこは期待してやしなさ。だけど、今はその話は置いておけ。あとでたっぷり相手してやるからよ、ヒフミちゃん」

「………」

 いろいろ腹が立つが、今はミサカ妹の問題。

「まぁ、確かにミサカ妹ちゃんを傷つけちゃいな
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