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転生とらぶる
コードギアスR2
0627話
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 テーブルの上にあった皿を大雑把にどかし、地図を広げる星刻。
 その指先が示した場所は、陽光が中華連邦から切り取った地域の中にある砂漠地帯の1つだった。
 ……なるほど。陽光が切り取った地域の中にはタクラマカン砂漠とゴビ砂漠がある。これはギアス響団のある場所がこのどちらかの砂漠だというのは原作知識で分かってはいたものの、正確な場所は知らなかった為だ。その為、両方の砂漠をこちらの領土内に入れたのだが、正解はタクラマカン砂漠とゴビ砂漠の丁度中間辺りだったらしい。

「コーネリア、どうする?」

 じっと星刻の指した場所へと視線を向けていたコーネリアに尋ねると、すぐに我に返った様に頷く。

「もちろんすぐに出撃する」
「分かった。だが、以前にも何度か話したように、ギアスは人間の脳に効果がある。つまり、実際にギアス響団の施設内に突入するのは人間以外の存在だぞ」
「……分かっている。シャドウミラーで言えば、アクセル、レモン、エキドナ、量産型W、そして……AIでもあるメギロートだな」

 既にレモンがWシリーズの技術により生き返った存在であるというのを知っているコーネリアは、躊躇無くギアス響団に突入出来る者達の名を上げる。
 この時を待ち望んでいたのだから、恐らく前々から考えていたのだろう。

「そうだ。コーネリアにはギアス響団の外で指揮を執って貰う。NジャマーUを作動させるから、襲撃が他の地域……具体的に言えばブリタニアに漏れる心配は恐らく無いだろう。砂漠の真ん中にある施設な以上、有線での通信は無いと思っていいだろうしな」

 唯一の心配要素と言えば、Cの世界だったか? あそこは世界中の遺跡と繋がっているらしいから、そこを通って脱出される可能性もある事か。その為には……

「今回の襲撃に関して、俺はニーズヘッグではなく生身で侵入する事になる。理由は分かるな?」
「ああ。V.V.とかいう者を捕らえる為だな? それとギアスの研究に関しての決定的な証拠となる各種のデータ」
「そうだ。ギアス響団の件を世界に公表したとしても、証拠がなければ絶対に信じて貰えないしな。……まぁ、ギアスじゃなくて違法な人体実験って事になるだろうけど」
「ああ。その辺は……任せる。残念だが私はギアスに抵抗出来ないからな。指示に専念させて貰おう」

 そうは言いつつも、やはり自分の手で直接ギアス響団に潜入できないのは悔しいのだろう。手がこれでもかとばかりに握りしめられている。
 コーネリアの手に自分の手を重ね、落ち着かせるように小さく囁く。

「お前が頑張っているのは皆が知っているさ。それに見ての通り俺達も協力する。だから、安心しろ」
「……そうだな。確かにこの件は私が1人で抱え込んでいいものではない」
「ん、コホン。イチャつくのはその辺に
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