水の巫女の再来・後編
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とだ!? ジョブチェンジの力は、なくなったはずなのに……?」
「それがな、今のジョブ以外にはチェンジ出来ないようなんだ。───"ここ"では、我々の常識は通用しないという事だろう」
「ふ〜ん……って! エリアは?! レフィアとアルクゥも────」
「レフィアは風水師、アルクゥは学者に固定されていてな。二人は姿の見えない彼女を捜して町に出ている」
「町……? そういやここ、宿屋か? 何の町だよ」
「水の町、オンラクというらしい。近海は常に荒れ、天気も優れない日が最近では多いそうだ。……町の人の話によれば、"海魔"に襲われる事も多くなり、それも水の源のクリスタルの力が弱まっているせいらしいんだが────」
「……あ、ルーネス! 目が覚めたのね?」
そこへレフィアとアルクゥが勢いよく部屋に入って来る。
「おっ、二人とも! エリア見つかったか?!」
「それがね………エリアさんは見つからなかったんだけど、町の近くの海岸で3人の人が意識ない状態で倒れてたんだって……!」
「その中に、つい最近会ったシーフの人がいたのよ……! 別の部屋に町の人達が運んだから、あんた達も来て!」
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「────う、ん……? きゃ! あ、あなた達は………だれ??」
3人の内、先に目覚めたのは白魔道士の少女のようで、肩程の黄髪とエメラルド色の瞳をしている。
「えっと、おれ達は────?」
「通りすがりの、旅人のようなものだ」
ルーネスが言葉に迷っている所へ、イングズが助け船を出す。
「マゥスン!? あっ、違う………赤魔道士の格好が、似てるだけ……??」
「ふぁっ? マゥスンさんが、お帰りになったんでスくわ……?! はれ? 赤魔さんはいまスけど、髪の色と長さが違いまスねぇ??」
白魔の少女につられて、とんがり帽子を深く被って紺のローブを口元まで着込み、黄色く丸い双眼だけが覗く素性の知れぬ黒魔道士の男の子も意識を戻す。
「え……? あなた達、イングズを見て何云ってるの? それに、マゥスンって────」
「ンだとぉッ!? 戻って来たのかマゥスン!!」
今度はレフィアの言葉に反応して、あのシーフらしき青年も目覚める。
「────ッて、よく見りゃちげェじゃねーか! 紛らわしいヤローだなッ」
「も………申し訳ない」
「イングズが謝る事ないだろっ? 大体何だよ、シーフのあんた! ちょっと前におれ達と会ったばっかじゃんか!」
ルーネスがそう主張するも、ツンツン茶髪に緑のバンダナをしたサファイア色の目のシーフは素っ気ない態度をとる。
「あぁ? テメー
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