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リメイク版FF3・短編集
水の巫女の再来・後編
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………?」


 間に割って入った彼は剣を手に、赤魔道士の胸を刺し貫いている。


「お前がやらないなら、私がやるまでだ」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 何故、今になって────"何が"、わたしをカオスの渦から引き出してくれたかはわかりません。

でも"誰か"が………わたしの事を強く想っていてくれたから─────

それに気づいた"何か"が、わたしにきっかけを与えてくれたのかも─────


(君のままじゃ………エリアのままじゃ、ダメなのか?)


 ────水の巫女としての誇りは持っています。その命としては、全うしました。だからこそわたしは、転生を望みます。

あらゆる生命のひとつとして、また生きてみたいのです。

だから………ルーネスさん、あなたはもう、自分を責める必要はありません。

わたしに対する自責の念から、解放されて下さい。

失われてしまった者たちの分まで ────

今この時を愛する人々の為に、

"自分"を生きて ─────




「ありがとう、エリア。おれ………生きるよ、今を」





END
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