第百一話 託すものその九
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「相当に」
「しかしだな」
「はい、それでも思いつきました」
「ではどうする」
「はい、俺達の動きの方が速いですから」
「スピードか」
「それと力を使いましょう」
そしてその戦術はというと。
「ヒットアンドアウェイで」
「それで戦うか」
「相手の間合いはわかりました、そこのぎりぎりの距離で」
ヒットアンドアウェイを繰り返そうというのだ、これが高橋が考えた戦術だった。
「そうしてダメージを与えていって」
「それからだな」
「はい、俺達二人の力を合わせて」
巨人達にダメージを与えていったうえでだというのだ、頃合を見て。
「仕掛けましょう」
「そうするか、その時のこともだな」
「考えてます」
にやりと笑ってだった、高橋は工藤にここでも答えた。
「安心して下さい」
「では楽しみにしておく」
「そして今は」
「ああ、俺達のスピードを活かしてな」
そしてだ、空を飛べることも使ってというのだ。
「奴等にダメージを与えよう」
「そういうことで」
こうしてだった、二人は。
巨人達の槍と脚の間合い、見切っているその距離のぎりぎりまで来てだ、そこからそれぞれの攻撃土と雷を放った。
巨大な岩と雷球が巨人達の巨体を撃つ、確かに鎧兜で武装しているが的が大きく攻撃は問題なく当たった。
そしてだ、その攻撃を暫く続けて。
高橋は巨人達の傷が結構な状況になったところでまた工藤に言った。
「あの、工藤さん」
「まずは俺の力か」
「はい、土を出してくれますか」
「そしてその土でか」
「はい」
工藤の力、それを使ってくれというのだ。
「あいつ等を岩、それもとびきり硬い」
「ダイアがいいか」
「出せますか?」
「ダイアは石だ」
例えどれだけ硬いものでもだ、それには違いないというのだ。
「石ならな」
「それならですね」
「出せる」
「じゃあダイアであいつ等を完全に囲んで」
「そしてだな」
「あいつ等の動きを止めて下さい」
工藤はだ、そうしてくれというのだ。
そしてだ、高橋は自分のことも言った。
「俺は雷を落とします」
「放たないか」
「はい、落とします」
そうするというのだ。
「それも俺の全力で」
「力を使いきるつもりか」
「最後ですからね」
「最後だからか」
「力を出しきります」
「なら俺もだな」
工藤は高橋の言葉に微笑んで応えた、そのうえでだった。
剣を構える、そして。
上から下に振り下ろした、すると。
ダイアが下から沸き起こった、無数の柱となって。
そのうえで巨人達の身体を辛め取った、ダイア達は生きものの様に動き巨人達の身体に蛇の様に絡み動けなくした。
そしてだ、ここでだった。
高橋も懇親の力を空に放った、剣を真上に
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