暁 〜小説投稿サイト〜
高校生エレクトローター
二話 無人機車(モノレール)
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
けどうちの妹全然可愛くないもん、がさつだし。」

(自分はかわいいと思っているのか・・・)
と、思わずツッこんでしまう。

「弟さん、沙苗(さなえ) 杏里(あんり)です。 よろしくね。」
いきなり自己紹介をしてきたが、この人の言葉は自然体で不思議な点はどこにも無かった。

「美咲 広翔です。こちらこそよろしくお願いします。」
かしこまって、深くお辞儀をした。

モノレールのドアが閉まる音楽が鳴り、 急いで車内に駆け込んだ。
席は十分に空いていたので、加奈が真ん中になるように座った。

「で、ところで広翔くんはこれからどこに行くの?」



「・・・はい?」
思わずこちらからも疑問形で返してしまった。この人はもう分かっていると認識していたからだ。この制服を着ている時点で理解していなかったのだろうか。

「杏里… 入学式ね。」
完全に呆れた声でフォローしてくれた。
この人は少々頭の回転が鈍いようだ。失礼だが、うちの姉のほうが賢いと思う。


「ああ!そっか〜入学式かー 懐かしいねぇ」
全く反省していない様子。 自分をよく理解していないのだろうか。


「ところで杏里さんは…」
「杏里でいーよ」
と、突っ込まれた。
先輩を名前で呼び捨てでいくのは無理があるだろう。 この人はトンチンカンすぎる

加奈は吹き出した。

話す気はなくなったがここで話さないのも気持ち悪いと思ったので一応聞いてみる。
「杏里は、なんでこんなに早いんですか?」
やはりタメ口 (みたいなもの)と丁寧語が混ざっているのはおかしすぎる。
義コチがないし、姉は笑っている。
ちょっとうざいと思ったが、彼女は真面目に回答した。

『加奈と一緒で運営委員だよ。』

「そーなんですか…」



乗って3分くらいしか経っていないがもう駅に着きそうだ。
距離的には15キロメートルくらいあるのだが、
摩擦変化金属【サーマニュチウム】という金属をレールに使用し、モノレールを低摩擦で走らせることができるため平均時速180キロメートルで走ることができるようになっている。
このために移動時間が短縮され、且つ電気量も相当減量ができるため、経済成長に大きく関わる点でもある。
サーマニュチウムの仕組みなど、まだ未解明であるため研究者たちの研究内容になっているのが多い。

第7学区の駅に着いた。







[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ