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プレジデント
第二章
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日中両国との外交や貿易における問題のかなりの割合を解決したのだった。このことにも世界は驚くことになった。
「最初はどうなるかと思ったけれどな」
「どうも最初はかなり強硬な案を声高に主張したらしいけれどな」
「ある意味アメリカらしくな」
 アメリカのイメージは健在だった。
「けれど実際はな」
「ああ、穏やかだよな」
「しかもアメリカの利益にもなる」
「いい案だな」
 こうだ。ストーブンソンが実際に両国に提示した案は他国の人間が見ても冷静にいいと思えるものだった。驚きは明らかな好評だった。
 これでストーブンソンの評価はまたあがった。しかもだ。 
 太平洋の他の国々、とりわけASEAN各国がだ。
 ストーブンソンが思いの他話のわかる人物だと見てだ。積極的に話をしてきた。ストーブンソンは日中両国から太平洋諸国との関係も親密化させた。

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