シャルルの秘密と春奈の新たな友達……です。
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騙したかもしれない。けど、お前の笑顔は騙すための笑顔じゃなかった!」
「―――!」
いきなり暴走する俺に戸惑うシャルル。でも、少しの間付き合ってもらうぜ。
「確かに親がいて子が居る。それは当たり前だ。でも、子供の自由を親が否定していいはずがねぇ!親は子供を守るために子供の自分勝手を止める。どんな親にも子供が出来たら責任が付きまとうんだ!」
心から流れる激情……まだ止まらない。とまってくれない。
「シャルルの親父さんはそれをわかっていない……子供の自由を奪おうとしている。親がしていい行動じゃないと分かっていないんだ!それをお前は受け入れるって言うのか、シャルルッ!?」
「天地、僕は愛人の子なんだよ?」
卑屈になっているシャルルの心を一蹴するように俺は
「そんなもん関係ねぇ!俺はお前の意思を聞いているんだ、シャルル!」
「……僕の意思?」
「関係ない話をするけどよ、俺は10歳の頃まで両親に育てられた。けどな……」
俺は左目を隠す眼帯を外した。傷跡の残る左目は再生医療で視力を戻している途中だが。
「その目は……まさか6年前のテロ!?」
「ああ、俺はあの時の自爆テロで両親と左目の視力を失った。」
「……え?」
「でも、俺は生き延びた。なんでか分かるか?」
シャルルは分からないと首を横に振った。
「母さんが俺を突き飛ばして守ってくれたんだ。母さんは爆風をもろに受けて激しい全身打撲と全身火傷によるショック死。父さんは飛来する破片から俺を守り重傷の身でありながら俺を駆けつけた救急隊員に引き渡したところで事切れたと聞いた。」
「そんなことがあったなんて……天地の両親が君を守ったから―――っ!」
シャルルは言葉を理解したようだった。
「そうだ。俺の言いたかったことが分かるよな、シャルル。」
「あの人には……僕に対する愛情は無いって言いたいの?天地。」
「ああ。でも、亡くなったシャルルの母さんならそれくらいの事は出来るだろうよ。」
「……そっか―――僕はどうしたいのかな。」
「シャルル。ここはどこだ?」
俺はもうひとつの気づかせるべきことをシャルルに尋ねた。
「いや、IS学園でしょ……あ……。」
「ここは超国家機関が定めたどこの国にも属さない土地なんだよ。政治的干渉は出来ない……司法の孤島な。だから―――」
「ここにいろ、ここにいればいいさシャルル。」
俺はシャルルにそう言った。本心は今は隠しておく。
「3年間は大丈夫だろ?だからじっくりと考えればいいさ。どうするかとかはさ。」
「うん、そうだね。」
「答
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