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プレジデント
第一章
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れるか」
「そうだ、我々は断固反対する」
「富裕層への課税も入れているがこれも反対だ」
「こんなものは認められない」
「貴方達が認めなくとも結構です」
 また言い切るストーブンソンだった。
「この二つの法案こそが合衆国を救うのですから」
 こう断言してだった。ストーブンソンは実際に二つの法案を議会に出した。
 議会は僅かではあるが上下両院共民主党が多数派だった。それでだ。
 二つの法案は議会に承認されてだ。通ったのだった。それを受けてだ。
 アメリカ国民は驚いた顔でだ。ストーブンソンを見て言うのだった。
「内政は妥協しないか?」
「そうだな。共和党に対してもな」
「議会では最初から多数派だったけれどな」
「それでもあれはかなり」
「強硬だな」
「あそこまで言い切るとはな」
 ストーブンソンの攻撃的とも言える主張にもだ。驚きの言葉が出ていた。
「とにかく二つの法案でかなりな」
「ああ、富裕層も抑えられたな」
「それに最新鋭戦闘機の導入も決まったな」
「F−42はコストが問題になっていたけれどな」
「軍事費増やすか」
「そうしてきたか」
 軍事費も増やしていた。政策は中々タカ派な部分もあった。

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