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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第360話】
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ないと! お洒落の基本は腕時計からだよ!?」


 ……あれ?

 お洒落の基本は足からって訊いた気もするが……とはいえ、ここまで力説されてやっぱりいらないと言えばシャルが怒るかもしれないし……。


「……わかったよ。 んじゃ時計屋でちょい腕時計でも探しますか。 てかついでに一夏に腕時計でも良いしな」


 正直一夏に腕時計は勿体無いかとも思ったが、確か前に見た時計の広告に【ぼくがかんがえたさいきょうのうでとけい】的な物があった気がする――普段からカッコつけてる一夏には案外お似合いな時計かもしれないと、心の片隅に少し思った。

 ――それはともかく、行くという言葉に花が満開に咲き誇るかの様な笑顔を見せるシャル、身体全体から喜びを表したかったからか、急に俺に抱き付いてきて――。


「やったー! えへへ、絶対だよ! もう約束したからね!? えへへ♪」


 首筋に腕を回し、身体を密着させるように抱き付くシャル。

 いつもの事だが、やっぱり慣れなく、制服越しとはいえシャルの豊満な乳房(シャル自身が言ってたが少し胸が大きくなったとか)が当たるのは色んな意味でまずい――更に今日は、理央の乳房も鷲掴みして揉みまくったのだから――と、身体を離すとシャルは小指を差し出す。


「はい、ちゃんと約束の指切りしよう? ヒルトが教えてくれたんだからね?」


 ――そういえば前に一度そんな事を休み時間に言った気がする。

 指切りげんまん自体はあまりしないが、シャル的には確約が欲しかったのだろう……このぐらいなら何も思わないので俺は、シャルの差し出した小指を自分の小指に絡ませる。


「指切りげんまん、嘘ついたら針万本のーますっ♪」


 ……ん?

 聞き間違いで無いのなら、今さらっと針千本ではなく、針万本と聞こえた気が――まあ、実際に飲まされる事は無いだろう、あったら俺の胃袋が河豚提灯みたいになってしまう。


「指切った♪」


 そう言って絡ませた小指を切ると、再度ギュッと抱き付くシャル――正直、若干ムラムラと性欲を抑えれそうになく、腰に腕を回すと小さく声を上げたシャルは俺を見ながら――。


「……えへへ、僕……ヒルトとキスしたくなっちゃった……。 良いよね? ダメって言っても……するけどね?」

「え? ちょ、ちょっとシャ――んムッ!?」


 そう言って白い肌を赤く染め上げ、アヒル口を作ると有無を言う前にシャルは俺の唇を塞ぐように重ねてくる。

 あまりの唐突さに、目を見開く俺を他所にシャルは短く、何度も啄む様なキスと深く長めのキスを繰り返し、俺の頭の中が真っ白になっていく――と、突如部屋のドアが豪快に開く音が響き渡ると共に声が――。


「ヒルト〜
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