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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第360話】
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離すとまた少し膨れっ面を見せた。
「……ヒルトって最近楯無さんと仲が良い気がする……。 それに……義理の妹の美春ちゃん、あの子とも何だか昔から知ってるみたいな間柄に見えるし……」
「仲が良いと言うか……体の良い弟感覚じゃないのか、楯無さんにとって俺は。 ……美春に関しては知ったのは今年の七月だよ。 あんまり詳しく話せないのは察してくれないか? 彼女にも色々事情があるし」
「あ……ぅん、それはわかってるよ? ……ただ、血が繋がってない妹だから……その……ね? ひ、ヒルトと一応結婚……出来るでしょ?」
不安そうな表情を浮かべるシャル――確かに美春とは結婚は可能だな……一応身体は人そのものらしいから。
「まあ可能かもしれないが、それは美春の気持ち次第だからな」
「……ぅん。 ……でも、僕には分かるよ……彼女もヒルトの事……」
そう呟くように吐くシャル――最後まで言葉は続かず、内容が気になったが下手に訊いても地雷を踏みそうなので訊かないことにした。
「まあ何にしてもシャル、気にしすぎだよ。 楯無さんに関してはまず無いだろ、さっきも言ったが姉が弟に接する様なものさ、これが」
「……そう……かな? ヒルトって、いつの間にか女の子を好きにさせてるイメージだもん。 優しくするの、本当は僕だけにしてほしい……」
そう言って首に腕を回してギュッと抱き締めるシャル――ふくよかな胸の膨らみが制服越しに伝わり、下腹部に跨がったシャルの肌の柔らかさも相まって非常に不味い状況だ。
「しゃ、シャル……? か、下腹部に跨がるのは……不味くないか?」
「ふぇ? ……僕は平気だよ? ……ひ、ヒルトのがその……お、大きくなっても……ぼ、僕としてはやっぱり……う、嬉しい……かな?」
白い肌が真っ赤に染まっていく――言ってる意味自体、シャルは勿論わかった上での反応だろう。
……が、流石に今突起すると理性崩壊する可能性が高い――さっきは理央の乳房をかなり揉んだのだから、正直言えばムラムラしている。
「ま、まあ何だ。 とりあえず降りてくれるか? この体勢が嫌じゃないが……流石に俺も男なんだ、女の子――それもこんな可愛い子がこうしてると……な?」
「ぁぅ……。 えへへ……ヒルトに可愛いって言われると凄く嬉しい……♪ ……お、降りるね?」
可愛いと言われた事に機嫌を良くしたのか、笑顔でシャルはその場で立ち上がると俺の隣へと腰掛けた。
……とりあえず、何とか理性的には大丈夫そうだな、俺。
「あ、そうだ。 ヒルト、話なんだけど良いかな?」
「ん? あぁ、構わないぞ?」
軽く指を弄びながらシャルは覗き込むように俺を見、口を開く。
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