第1シーズン 〜千年の謎〜
第一章 【THE NEW STORY】
第四話《手から蜘蛛の糸がでるご時世、手から風とか波動だってでるだろ》
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「なかなかやるなぁ〜」
目の前の少年は、そう言いながら当たり前の事のように笑っている。
俺は、なにが起こったのかまったく理解出来なかった。
と、いうか、今起こった事に対して何故この少年は平然としているんだ?
俺が、おかしいのか?
そんなことを考えながら俺が黙り込んでいると、少年は俺の肩に軽く手を乗せると話し出した。
「俺は、導仁 貫、よろしく。
気分が悪いんなら向こうの水たまりで顔でも洗ってこいや」
そして、俺は貫に言われた通り、近くの水たまりに近づき、水面を見る。自分の顔が映っているのを確認する。
そして、俺は叫んだ。全力で。
「嘘だろっ!こりゃなんかの悪い夢だああああぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」
叫んだ理由は、ただ一つ、顔が変わっていたからだ。
自分の変わってしまった顔を見て叫ぶ俺を見て、貫が慌てて止めに入る。
「おっおい落ち着きなって」
しかし、こんなの落ち着いてはいられない。
そのまま、俺は、顔を歪めながら言った。
「おっ、俺人間だったはずだが、、、」
「はぁ??人間?」
貫は、俺の思いも寄らない発言に目を丸くしている。
しかし、俺は、本当の事を言っているのだから、頷く事しかできなかった。
「あぁ」
貫は少し考えていたが、納得したような顔をして俺に言った。
「そんなもん『とっくに絶滅した』って聞いたけど、世の中不思議なもんだな」
そこで、俺はあることに気が付いた。
俺らがいる場所から少し離れたところで2対1で、いかにもな、弱いものいじめが起こっている。
それを、指差しながら、俺は、貫に言った。
「おい、貫。何か向こうでもめてるぞ。」
すると、貫は、ゆっくりとその方を向く。
「へ?」
貫は、最初なんのことか分からなかったようだが、それを見るなり、血相を変えた。
「本当だ!2対1で弱い者イジメだなんて許せねぇ!!!」
俺は、にやりとして、身体を軽く弾ませると態勢を低くしながら言った。
「体がなまってんだよな〜」
それを見た貫は、俺と同じ気持ちだったようで、手のひらに再び《波導》を纏い言った。
「どうやら、俺とお前、気が合いそうだな」
貫が、そう言うので俺は、少し照れ隠しもあって言った。
「足ひっぱんなよ」
「たりめぇだ」
ギュン!!!
その瞬間、貫の視界から俺は消えた。
あまりに突然の事で貫は、間抜け声をもらす。
「へ?」
貫は、もめている2人と1人の方を見るがそこに俺の姿はない。
俺の姿を探して辺りを見回すがそこにも俺の姿は見えない。貫は、正直『風つかいとは、ここまで速く動けるのか?』と俺がどんな戦
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