第1シーズン 〜千年の謎〜
第一章 【THE NEW STORY】
第二話《N》
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おいた。
そんな俺に呆れたような口調で大妖精は言った。
「まあいい」
その時俺は、ふと、疑問に思ったので聞いてみる。
「そういや、なんで俺は、色んなところをたらい回しにされてんだ?」
大妖精は、投げやりに応えた。
「知るかよ、そんなこと。」
その応えを聞き、俺は、顔を歪めながら苦笑いすることしか出来なかった。
と、言うのも、『天界に通じているであろう大妖精が知らないということは、天界関係者は、俺を適当にいろんな所にとばして遊んでいるのでは------------』などと思ったからだ。
俺が黙っていると、大妖精が声をかけてきた。
「んじゃ、そろそろ行くか?下の世界に」
俺は、迷わず応えた。
「あぁ、もちろんだ。やっと終わるな、もう天地開闢はやめてくれよ」
少しにやけながら、大妖精が言った。
「はいはい」
俺は、その言葉を1ミリたりとも信じることが出来なかった。
そんな俺を差し置いて、大妖精は、話を進める。
「んじゃ、そこの《初まりの泉》に飛び込んでくれ、そうすればお前は《時空ホール》と言われる穴を通って、下の世界に再び戻る事ができる。《時空ホール》ってのは、《全ての時と空間》を繋いでいる。天界関係者は、ほとんどが《時空ホール》を自由に作り出すことができる。天界関係者以外にも、それができるやつはいるがな。」
ある程度説明をすると、大妖精はいよいよ、俺を飛びこむように促した。
「さてっ、じゃあ、飛び込んでもらおうか?」
と、言いつつも------------------
ドカッ!
大妖精は、俺を《初まりの泉》に突きおとした。
俺は、突然のことでなす術がない。
「うそだろおぉぉぉぉぉぉぉぉお??」
大妖精は、ものすごい笑顔でアレを撃ち放った。
「天地開闢??(ラスト)」
「ギャアぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
俺の身体は今までで一番の激しい光に包まれ泉の中に解けるようにして消えていった。
* * *
大妖精は、まだ少し笑いながら額の汗を拭った。
「よしっと」
その時、大妖精の後ろに影が現れた。
「ん。なっ??やめろっ??」
影は、銃のようなものを大妖精に向け発砲する。
紫の鈍い光が大妖精へと直行し、共に悲鳴があがった。
「ぐわあああああああああああああ」
* * *
------時空ホール内------
「あーれ〜落ちる〜??」
その時、紫の光が俺を襲った。
「なんだ?うぎゃあああああああ」
同時に《時空ホール》は消滅した。
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