コードギアスR2
番外編028話 建国式典の裏側にて。
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でこちらで情報を探っても何も出てこない筈だね。彼はあの時コーネリアの部下として雇われていた。そして、ブラックリベリオン後にコーネリアは行方不明。これは偶然の一致として考えるには、余りにも不自然)
「カノン、悪いがもう1つ頼まれてくれないか」
こうして、ブリタニアの宰相とその側近は粛々と陽光という存在を受け止め、打つべき手を模索していく。
「ええいっ、なんじゃあの言い分は!」
中華連邦の首都、洛陽。その中枢にある朱禁城の一室で、怒りに満ちた叫びが響き渡る。
叫んだのは大宦官の1人でもある夏望だが、その部屋の中には他の大宦官達の姿も存在している。
そして、夏望同様苛立たしげな表情を浮かべながらTVへと視線を向けていた。
「とにかく、すぐに討伐軍を結成するべきだ。このまま黙っていては、我々の面子が立たん」
大宦官の1人がそう言い、他の者達も当然だとばかりに頷く。
「だが、今の映像で流れていたのが本当だとすると、国土の半分近くを奪われたことになる。そうなると、さすがに討伐軍を編成するにしても相応の時間が必要になるが」
「それに、あの虫型の機体。あれは恐らく……」
ポツリと呟かれたその言葉に、他の大宦官達が黙り込む。
少し前に、首都である洛陽の近くにある基地が襲撃された事を思い出したからだ。
首都を守るという役割を持っている為、当然かなりの戦力が配備されており、更には旗艦クラスでもあるダーロンダンすらも存在していた。だがそのダーロンダンを始めとして、ロンダンや少なくない数のガン・ルゥがいつの間にか基地の中から消えており、更には襲い掛かってきた虫型の機体にいいように蹂躙されたのだ。基地側の被害は3割のガン・ルゥが撃破、4割のガン・ルゥが小破から中破と、惨敗としか表現出来ないような損害だった。
「何、儂等の物量があれば、あの程度の敵など、どうとでもなるわ。それに異世界云々という話が事実なら……この機会を見逃す訳にはいかん。ブリタニアやEUが手を出してくる前にこちらが手を打つとしよう」
「うむ、そうだな。これで勝てば異世界の技術や資源も全て儂等の物になる。異論は?」
その問いに、大宦官全てが首を振る。
自分達はこの世界の中心にいるのだから、負ける事はあり得ない。いや、むしろ勝って当然。そんな幻想を真実であると思い込み、陽光に対して対話ではなく武力を持って干渉する事を決定する。
この選択が、自らの破滅へと繋がっているとも知らずに。
海を渡っている海氷船。その中の1室でルルーシュが座っていた机へと拳を振り下ろす。
「ええいっ! ようやくナナリーに害を為す者達を纏めてエリア11から連れ出したというのに、何だあの放送は! 陽光だと? 異世界
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